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2019年04月18日未明、神戸市中央区にある春日野道商店街の路上で、神戸山口組『五代目山健組』若頭を務める與組の與則和組長が刃物で刺され、重傷を負う事件が発生。その約1時間後、六代目山口組『三代目弘道会』傘下『野内組』傘下『二代目北村組』組員2人が出頭し、逮捕された。

2017年09月に任侠山口組(現・絆會)の織田絆誠代表が乗る車が襲撃され、ボディーガード役だった北村組組員が亡くなる事件が発生していて、犯人と見られる四代目山健組系組員らが指名手配されていた。

これまでの二代目北村組組員2人の公判で、実行犯は2017年09月の事件で亡くなった組員は自身の舎弟だったことから、報復で與組長を襲撃したという動機を語った。

2021年07月19日、二代目北村組組員2人の判決公判が開かれ、裁判長は実行役に懲役11年(求刑懲役14年)、運転役に懲役9年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。


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対立組長を刺した組員ら起訴内容を一部否認
2021.03.17 12:01

(読売テレビ) https://www.ytv.co.jp/press/kansai/89844.html

組長殺人未遂の罪 2人の初公判
2021年03月17日 16時19分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210317/2020012479.html

山健組若頭「刺傷事件」初公判――決行までの周到な準備が明らかに
2021.03.28

(週刊実話) https://weekly-jitsuwa.jp/archives/14810

六代目山口組“射殺”“刺傷”実行犯たちの肉声――犯行と動機にみえた矛盾
2021.06.06

(週刊実話) https://weekly-jitsuwa.jp/archives/21547


(追記)

神戸山口組系組長殺人未遂の罪 山口組系の暴力団員2人に求刑
2021年06月21日 19時54分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210621/2020013965.html

組長刺傷事件、組員2人に懲役14年と12年求刑
2021/6/21 20:50

(神戸新聞NEXT) https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202106/0014434797.shtml

組長襲撃で対立する組員2人に懲役12年と懲役14年を求刑
2021年06月21日(月曜日) 23:04



(サンテレビ) https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2021/06/21/39847/

山健組若頭刺傷事件に求刑――深まる“弘道会の闇”
2021.06.27

(週刊実話) https://weekly-jitsuwa.jp/archives/23563

対立の暴力団組長刺した男に懲役11年 神戸地裁
2021/7/19 13:17

(神戸新聞NEXT) https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202107/0014515824.shtml

《「2つの山口組抗争」公判》神戸山口組系組長襲撃事件「殺意・共謀、抗争状態」認定、組員2人に懲役11・9年実刑判決 神戸地裁
2021/07/19

(ラジオ関西) https://jocr.jp/raditopi/2021/07/19/361506/

神戸地裁 対立暴力団組長刃物で刺す 懲役11年と9年の判決
2021年07月19日 14時20分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210719/2020014446.html



このニュースのまとめ

  • 2019年04月18日00時05分頃、兵庫県神戸市中央区筒井町3にある春日野道商店街の路上で、神戸山口組『五代目山健組』若頭で『與組』組長の與則和(65・神戸市灘区)が、何者かに刃物で刺される事件が発生した。
  • 與組長は飲食店(スナック)を出て女性と2人で歩いているところを後ろから襲われ、女性が「一緒に居た男性が刺された」と110番通報した。與組長は肩や尻などを刺されて重傷だが、命に別状は無かった。犯人は現場近くに止めてあった車で逃走した。
  • 事件から1時間15分後、六代目山口組『三代目弘道会』傘下『野内組』傘下『二代目北村組』組員とみられる中村こと呉光弘(56・三重県伊賀市)、堀田幸弘(52・大阪市西成区)の計2人が、タクシーに乗って警察署に自首し、逮捕された。
  • 2021年06月までに神戸地裁で開かれた、六代目山口組『三代目弘道会』傘下『野内組』傘下『二代目北村組』組員の呉光弘と堀田幸弘の公判で、2人は殺意と共謀と対立抗争の有無について争った。
  • 2人は2019年4月18日未明、兵庫県神戸市中央区にある春日野道商店街で、飲食店の女性従業員と歩いていた與組長を呉が背後から刃渡り21.4cmの包丁で臀部、左腰部、右背部を刺し、與組長が振り返ると左肩を刺した。與組長は深さ15cmにも及ぶ傷や、傷が肝臓に達していることもあり、300ccの出血量で出血性ショック状態に陥り、全治約1カ月の重傷を負った。2人は犯行後、堀田が運転する車で逃走し、警察署に出頭して逮捕、起訴された。
  • 検察側によると、2人は事件の1週間前から神戸市中央区に滞在し、事件現場の商店街を下見。レンタカーで周辺を散策し、與組長の動向を探っていたとみられる。呉は商店街近くの店で犯行に使用した包丁を買い、堀田もその近くに居た。事件当日の夜から與組長が出入りするスナック付近の駐車場で見張り、與組長が出てきたところを追いかけ、犯行に及んだ。2人は犯行後、「人が刺された」と110番通報し、居酒屋に立ち寄った後、タクシーで警察署に出頭したという。
  • これまでの公判で呉は「友人が神戸山口組関係者とトラブルになって、顔を潰された。私の舎弟が山健組に射殺された。與の指示があったかどうか確証がないので、刺したのは間違いないが殺意はなかった。『痛い目に遭わせたろか』と思った。尻を狙ったが、かなり緊張していたので意識して刺したわけではない。掴みかかられると思って包丁を振り下ろしたら、肩に当たった。前の組にいた時の揉め事なので、(組織的な対立抗争ではなく)個人的な気持ちでやった。堀田とも共謀してはいない」などと述べた。呉の弁護側は「友人と神戸山口組関係者のトラブルがあり、浅からぬ因縁があった與組長を痛めつけようと刺したもので、傷害罪に当たる。動機は個人的なもので、殺意は無かった」として、殺人未遂罪ではなく傷害罪に留まるとし、懲役4~5年が相当だと主張した。
  • これまでの公判で堀田は「呉が『貸した金を回収せな大阪には帰れん』と言うので、助けようと思った。(犯行後)呉が『相手が金を返さんかったので刺した』と言うので、『お前えらいことしてくれたな、こんなことに巻き込んで』と怒り、自首を勧め、一緒に警察署まで付いて行った。車を運転していただけで、呉が包丁を持っていたことも襲うことも知らなかった」と述べた。堀田の弁護側は「呉が車に乗り込んた時に初めて包丁を持っていることを知った。共謀は成立しない。供述調書では記憶と違うことを書かれた」などとして、無罪を主張した。
  • これまでの公判で検察側は「呉らは被害者の行動を執拗に確認するなど計画性の高い犯行で、実行役、運転役と共に重要な役割を果たした。被害者とは直接の接点がなく、対立組織へ威力を示すための犯行で、抗争の一環としてなされた。北村組の評価を上げるための報復、移籍の手土産ではないか。堀田は呉が包丁を購入していたことを認識していて、呉は殺意を持っていた。犯行は社会や住民に大きな不安を与えた」などと主張し、呉に懲役14年、堀田に懲役12年を求刑した。
  • 2021年07月19日、六代目山口組『三代目弘道会』傘下『野内組』傘下『二代目北村組』組員の呉光弘と堀田幸弘の判決公判が神戸地裁で開かれ、裁判長は呉に懲役11年、堀田に懲役9年の判決を下した。
  • 裁判長は「山口組の分裂後、2つの組織は対立状態にあり、個人的な動機から犯行に及ぶとは想定しがたい。対立抗争を背景にしているのは明らか。2人は殺意を持って共謀しており、犯行は計画的で執拗だ。組織的な動機に基づく著しく反社会的なもので、悪質さが際立つ」などと述べ、殺意と共謀と対立抗争について認定した。



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