組長のベンツか ボンネットにつるはし 2

2022年09月21日、岡山県岡山市にある池田組の事務所の駐車場で、池田組関係者の車2台がつるはしで破壊される事件が発生した。直後に犯人とみられる六代目山口組『五代目山健組』系組員が警察署に自首し、事件が発覚した。

池田組の池田孝志組長は、2015年に六代目山口組が分裂して神戸山口組が結成される際、六代目山口組を離脱し、神戸山口組に結成メンバーとして参画。神戸山口組の最高幹部を務めていたが、神戸山口組の井上邦雄組長と組織運営をめぐって対立し、2020年に神戸山口組を離脱していた。

池田組は独立組織となっていたが、2022年09月に神戸山口組と五分の親戚関係を結び、一度は離れた神戸山口組と再び連携した。池田組は、2017年に同じく神戸山口組を離脱して独立組織となった絆會(旧・任侠山口組)と同盟関係にあるため、神戸山口組・池田組・絆會の三派が連合を組む形となっていた。

今回の事件は、この三派連合を結成したことに対する、対立する六代目山口組側からの圧力とみられている。

2022年12月21日、自首した六代目山口組『五代目山健組』系組員の初公判で、懲役1年6箇月が求刑され、2023年01月10日の判決公判で、懲役1年2箇月の実刑判決が下った。


スポンサーリンク


池田組関係者の車2台につるはしで穴を開けた疑い 山口組系暴力団組員の男を逮捕 岡山
2022/9/21 12:17

(瀬戸内海放送) https://news.ksb.co.jp/article/14723916

指定暴力団・池田組関係者の車をつるはしで損壊 山口組系の組員を逮捕 警察に自首し犯行が判明【岡山】
2022.09.21

(岡山放送) https://www.ohk.co.jp/data/26-20220921-00000003/pages/

池田組関係者の車 つるはしで穴 岡山中央署、損壊容疑で組員逮捕
2022年09月21日 12時20分

(山陽新聞) https://www.sanyonews.jp/article/1310501

組長のベンツか…ボンネットにつるはしで大きな穴が…六代目山口組と神戸側連合 抗争激化か
2022年9月21日(水) 17:00



(テレビ大阪) https://cdn.tv-osaka.co.jp/yasashii/news/?p=44694

五代目山健組が「抗争参戦」池田組トップの車両損壊事件で緊迫
2022.10.02

(週刊実話) https://weekly-jitsuwa.jp/archives/80533

池田組の車2台を損壊させた罪 六代目山口組系暴力団組員が初公判で起訴内容を認める 岡山地裁
2022/12/21 19:03



(瀬戸内海放送) https://news.ksb.co.jp/article/14798347

池田組関係者の車損壊の暴力団員に懲役1年2か月の実刑判決
2022年01月10日 13時55分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20230110/4020015297.html



このニュースのまとめ

  • 2022年09月21日、六代目山口組『五代目山健組』傘下『三代目宮鉄組』組員の谷山裕介(38・神戸市長田区)が、岡山県岡山市にある警察署に自首し、器物損壊の疑いで逮捕された。
  • 逮捕容疑は2022年09月21日01時20分頃、岡山県岡山市北区田町にある池田組の組事務所の東側にある駐車場で、停めてあった池田組関係者が所有する乗用車2台のボンネットに、つるはしを打ち付けて1箇所ずつ数cmの穴を開けた疑い。
  • 谷山は事件を起こした約5分後に警察署に署に出頭したとみられる。警察が自首してきた谷山の供述をもとに現場を調べたところ、ボンネットに柄の長さ約90cm、頭部の長さ約45cmのつるはしが刺さったままの状態の車が発見された。
  • 現場は、JR西日本『岡山駅』から南東に約900m離れた、飲食店やスナックやホストクラブなどがある繁華街。
  • 池田組の組事務所は、2020年01月に六代目山口組と神戸山口組が特定抗争指定暴力団に指定され、岡山市が警戒区域に設定されたため、使用が禁止されたが、その後に池田組が神戸山口組を離脱したことで、岡山市が警戒区域から外れて使用できるようになった。しかし、2021年12月に使用禁止を求める仮処分が岡山地裁で決定され、再び使用禁止となっていたため、組事務所は使用されていなかったとみられている。
  • 警察の取り調べに対し、谷山は「私がしたことに間違いはありません。1人でやった」などと供述しているという。警察は、六代目山口組と池田組の抗争の可能性もあるとみて、捜査を進めている。
  • 2022年12月21日、逮捕され器物損壊の罪で起訴された、六代目山口組『五代目山健組』傘下『三代目宮鉄組』組員の谷山裕介の初公判が岡山地裁で開かれた。谷山は起訴内容を認め、検察側は「対立する組の車両を標的にしていて、抗争の一環だと強く疑われる。悪質であり、犯行に計画性も認められる」と述べ、懲役1年6箇月を求刑。弁護側は「犯行の発覚前に警察に出頭していて、自首が成立する」として減刑を求めた。
  • 2022年01月10日、谷山裕介の判決公判が岡山地裁で開かれ、裁判長は懲役1年2箇月の実刑判決を言い渡した。裁判長は「レンタカーを借りて下見をし、人目のつきにくい深夜に犯行に及んでいて計画性が認められる。被告は個人的な犯行という前提ではあるが、暴力団抗争が背景にあることは認められ、近隣の住民や社会に大きな不安を与えた」などと述べた。


20220921jiken1
車が破壊された池田組の組事務所


20220921jiken2
車が破壊された池田組の組事務所




 ⇒ 関連記事 

























スポンサーリンク