harada6
火事が起きた七代目会津小鉄会系組長の住宅(左)

2021年12月27日未明、京都府京都市伏見区にある、七代目会津小鉄会の傘下組長の住宅で火事が発生した。組長は不在で無事だったが、住宅内に居た組長の同居人とみられる男性1人が亡くなった。


スポンサーリンク


暴力団会長宅で火災、男性1人死亡 京都・伏見
2021年12月27日 12時30分

(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASPDW3WMJPDWPLZB001.html

会津小鉄会系会長宅で火災 1人死亡 京都
2021/12/27 19:30

(産経新聞) https://www.sankei.com/article/20211227-IA6NC3QIKJKFFOVIFDB6QCODPI/



このニュースのまとめ

  • 2021年12月27日00時25分頃、京都府京都市伏見区深草西浦町4にある住宅で火災が発生し、近隣住民が火事に気付いて119番通報した。
  • この住宅は七代目会津小鉄会若頭を務める心誠会の原田昇会長(68)の自宅だとみられていて、住宅内に居た会長の同居人だとみられる男性1人が救出され、病院に搬送されたが亡くなった。会長は不在だったという。
  • この火事で、木造2階建ての建物の約120㎡のうち約80㎡が焼けたとみられている。火災は約7時間後に消し止められた。
  • 警察は、亡くなった男性の身元を確認するとともに、出火の原因などを調べている。



会津小鉄会の経歴

会津小鉄会-ロゴ

会津小鉄会は、1868年に会津小鉄こと上坂仙吉が京都府で結成した老舗の博徒組織。1935年に二代目が亡くなると会津小鉄の名跡は途絶えたが、会津小鉄の系譜を受け継いでいる二代目中島連合会の図越利一会長が、1975年に三代目会津小鉄会会長を襲名。京都で最大規模の暴力団組織となった。

2017年01月、六代目会津小鉄会の内部でクーデターが勃発。クーデターの背景には六代目山口組と神戸山口組の分裂抗争が関係していて、神戸山口組が六代目会津小鉄会の馬場美次会長と交流があるため、六代目山口組が会津小鉄会から神戸山口組の影響力を排除する目的で、原田昇若頭を担いで代替わりさせようとしたとみられている。

原田若頭派は会津小鉄会の本部を占領し、馬場会長に無断で「原田昇が七代目会津小鉄会会長に就任した」とする虚偽の文書を関係先にFAXしたが、クーデターを聞きつけた神戸山口組系組員らが会津小鉄会の本部に駆けつけ、乱闘する騒ぎに発展。六代目山口組系幹部らも本部に駆けつけたが、神戸山口組が加勢した馬場会長派は原田派を追い出して本部を奪還。原田若頭を絶縁処分した。

両山口組の介入もあって、会津小鉄会は馬場会長を支持する親神戸山口組の勢力と、原田若頭を支持する親六代目山口組の勢力に分かれた。クーデター騒動後、馬場会長は金子利典顧問に七代目を譲り、七代目会津小鉄会が発足したが、原田若頭も六代目山口組を後見として七代目会津小鉄会会長を襲名。2つの七代目会津小鉄会が並立する状態となった。

2021年01月、2つに分裂していた七代目会津小鉄会は合流し、金子利典会長、原田昇若頭の体制で一本化された。会津小鉄会の本部は乱闘事件などの影響で使用禁止となり、2021年04月に民間の不動産業者に売却し、解体されている。

最盛期には約1600人もの構成員を有していたが、現在は約30人程にまで減少しているとされる。



 ⇒ 関連記事 


 






黒い経済白書


スポンサーリンク