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四代目山口組組長・竹中正久が率いていた組織である『竹中組』の名跡が、六代目山口組で復活するという情報があった。 

 ⇒ 前回の記事 
竹中組が復活するとの情報、竹中組とは一体どんな組なのか
 
http://yakuza893.blog.jp/takenakagumi1.html

その竹中組を継承する予定なのが、元竹中組組員で現在六代目山口組幹部である二代目柴田会会長・安東美樹だという。 

この安東美樹とはいったい何者なのか、雑誌やネットの情報を基に経歴をまとめてみることにする。間違っている箇所があるかもしれないので、参考程度にしていただきたい。


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安東美樹の経歴

安東美樹(あんどう みき)、1955年03月10日生まれ。

三代目山口組信原組系組員、初代竹中組系組員、二代目竹中組組長秘書、初代一心会舎弟、三代目一心会副会長、三代目一心会若頭代行を歴任。現在は二代目柴田会会長、六代目山口組幹部。山一抗争で山口組側の功労者、約20年の懲役を務めた。

安東は三代目山口組『信原組』傘下『作州連合』の出身、1983年に信原組が解散すると作州連合は竹中組へ移籍。安東は作州連合若頭を務め、自身も『安東会』を率いていた。

1984年、二代目竹中組で竹中武組長の組長秘書を務める。 1988年05月、安東と安東会の構成員4人で一和会会長・山本広の自宅を自動小銃と爆弾で襲撃。山本会長の自宅を警備していた警官3人に重症を負わした上、自宅に擲弾を投げつけるなどした。

1988年07月、この事件で指名手配中だった安東は、山口組やマスコミ宛に一和会と山本広会長を批判した文章を送りつける。これは安東本人の仕業なのか断定できず、怪文書扱いとなった。

事件を起こした後、竹中組を脱退。四代目山口組若頭補佐である一心会会長・桂木正夫の舎弟盃を受け、一心会に移籍した。 山広邸襲撃事件で逮捕・起訴され、約20年の懲役生活を送る。

2011年、刑務所を出所。三代目一心会副会長、若頭代行を歴任した。 2014年04月、安東と同じく信原組→竹中組というルーツを持つ初代柴田会会長・柴田健吾の引退に伴い、安東は柴田会に移籍して二代目を継承、六代目山口組の直参となった。

2015年06月、六代目山口組幹部に昇格。 2015年09月、竹中組を継承する予定との情報が流れる。


その功績と評価

安東と言えばやはり、山一抗争で一和会会長・山本広の自宅に襲撃した事件だ。この事件は暴力団社会において後世に語り継がれるほどの出来事だったようだ。

山口組執行部が抗争終結に向けて動いている最中の事件であり、山口組内では安東の評価が分かれていたようだ。四代目山口組若頭(当時)の渡辺芳則は、二代目竹中組組長の竹中武に「シャブ打ってやったとしか思われない。プラスになることは一つもない」と発言し、安東美樹を非難した。

結果として山広邸襲撃は失敗したが、一和会は竹中組の執念を思い知らされ大きく動揺したようで、事件の一週間後には一和会本部長である松美会会長・松本勝美がヤクザを引退し、松美会を解散。その後も次々と一和会の直参が脱落していくことから、安東の起こした事件が一和会の崩壊への大きなきっかけになったと言えるのだろう。

その後に安東は竹中組を脱退し一心会に移籍するが、これは竹中組や竹中武組長らに司直の手が伸びないようにとの計らいからの移籍であるとされている。

安東は20年の獄中生活を送ることになるが、刑務所の中で竹中正久を射殺した実行犯の1人である長野修一と出くわし、殴りかかったという逸話もあるようだ。

一連の出来事から安東の竹中組への忠誠心は凄まじいものだと言える。そのことから暴力団社会の中で安東の評価は高いようだ。

今回の竹中組復活の情報が出る前から、竹中組が復活するなら継承するのは安東だろうと言われていた。


今後は

竹中組復活というのは、各組織に散らばっている竹中組の残党を結集しての復活なのか、柴田会から看板を挿げ替えただけの名前だけの復活になるのか、詳しい内容は分からない。

このタイミングで竹中組を復活させるというのは、分裂騒動に揺れる六代目山口組が自らの正統性を高める意図があるのではないか。

もし名前を挿げ替えただけの復活ならば、竹中組や安東の名前が利用されているだけということもあるかもしれない。

竹中組の名跡復活が六代目山口組の追い風になるのかどうか、これからの動きに注目したい。


参考 獨歩舎『実話時代 2015年3月号』メディアボーイ(2015/01/29)
参考 http://wikiyakuza.wiki.fc2.com/wiki/安東美樹
参考 http://wikiyakuza.wiki.fc2.com/wiki/安東会
参考 http://r-zone.me/2015/09/post-776.html
参考 http://takabeya.com/?page_id=122
参考 http://blog.goo.ne.jp/yukimusi_002/e/1dde9d170d16b26368033203cb6b1310



 ⇒次回の記事 
竹中組の名跡復活の記事が出る、これで復活は確定なのか
http://yakuza893.blog.jp/takenakagumi2.html





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