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2022年06月13日までに、オーストラリアにある資産を国内の他人名義の口座に不正に送金したとして、名古屋の風俗王と呼ばれる風俗店グループの実質経営者の男ら3人が、詐欺などの疑いで逮捕された。

男は六代目山口組『三代目弘道会』の密接交際者だとみられていて、複数の金融機関から利用を断られていた。

2022年07月03日、同様の手口でオーストラリアにある資産を国内に移したとして、経営者の男ら3人が詐欺などの疑いで逮捕された。これまでに計約6億円をオーストラリアから不正に持ち込んだとみられている。


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名古屋の「風俗王」逮捕 豪州から3.5億円不正送金か
2022年6月13日 19時00分

(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASQ6F640SQ6FOIPE018.html

名古屋の「風俗王」、豪州から不正送金容疑で再逮捕 計6億円
2022年7月3日 20時00分

(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASQ735V8WQ71OIPE01Q.html



このニュースのまとめ

  • 2022年06月13日までに、風俗店グループ『ブルーグループ』実質的経営者の佐藤義徳(64・名古屋市昭和区)、会社役員の男(50・名古屋市千種区)、会社員の男(48・東京都大田区)の計3人が、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益仮装)の疑いで逮捕された。
  • 逮捕容疑は2021年08~09月、愛知県名古屋市にある金融機関で、別の女性が資産有用のために使うと偽って外貨預金口座を開設し、オーストラリアの金融機関から佐藤の資産約3億5000万円を送金した疑い。
  • 佐藤は六代目山口組『三代目弘道会』と関係が深いとみられていて、複数の金融機関などから口座の開設や送金を断られていた。佐藤は、自身が保有していたオーストラリアの投資型保険が満期を迎えていて、それを国内に持ち込むために他人名義の口座を利用したとみられている。
  • 2022年07月03日、逮捕されていた風俗店グループ『ブルーグループ』実質的経営者の佐藤義徳ら計3人が、詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益仮装)の疑いで再逮捕された。
  • 再逮捕容疑は2021年11月、同様の手口でオーストラリアにあった佐藤の資産約2億5000万円を、女性の銀行口座に不正に送金した疑い。この資産はオーストラリアに保有していたリゾートマンションの売却金だとみられている。



佐藤義徳について

佐藤は、1992年頃から愛知県名古屋市で風俗店の経営を始め、複数の店舗を展開してブルーグループと呼ばれる名古屋で最大級の風俗店グループを築き上げた。

1997年頃、所得を一切申請せず脱税したとして逮捕された。2009年に名古屋市名東区に新築の住宅を建てる予定だったが、住民の反対運動に合い頓挫。その後、週刊誌のFRIDAYが佐藤の新居について『司忍六代目の豪邸が立つらしい』と報じ、慰謝料を求めて裁判を起こす。裁判は佐藤が敗訴したとみられている。

2011年、六代目山口組『三代目弘道会』の竹内照明若頭の身分を隠してゴルフをした詐欺、竹内照明若頭と共謀してマンションの部屋を購入する際に不正に銀行から約6000万円の融資を受けた詐欺、車庫飛ばしをした詐欺、女性を殴った傷害などで逮捕された。

2013年、愛知県警の警察官をそそのかして個人情報を漏洩させた地方公務員法違反、警察官に電話で「絶対にお前を潰してやる」と脅した脅迫、他人名義で証券口座を使用した詐欺などで逮捕された。飼っていた大型犬が通行人の頭などを噛む事件も発生している。

2014年、ブルーグループの関連会社7社に8億7000万円の所得隠しを指摘され、約4億円を納付したとみられている。2019年には元妻を殴った傷害の疑いで逮捕されている。

2021年、愛媛県松山市にある風俗店で働かせる目的で、複数のスカウトを使って未成年の女性を勧誘したとして逮捕された。2022年には、面接に来た未成年の女性に対し、実技指導と称して性的暴行を加えた疑いで、ブルーグループの従業員が逮捕されている。



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