池田孝志

神戸山口組舎弟頭を務めた池田組の池田孝志組長は、六代目山口組を離脱して神戸山口組の最高幹部となったが、2020年に神戸山口組を離脱し、池田組は独立組織となった。

池田組は、神戸山口組時代も独立組織となってからも、六代目山口組から抗争の標的で、2022年10月には池田組長が散髪中に襲撃される事件が起こっている。池田組を狙った抗争が止まらないことから、12月に岡山県など4県の公安委員会が、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定している。


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神戸山口組の衰退、組長への不信感

神戸山口組は結成当初、六代目山口組の弘道会支配への不満を背景に、組員の増加などで勢いがあったものの、六代目山口組からの攻勢に押され、井上組長への不信感もあって、直系組長や傘下組織の離脱や引退などが相次いだ。

2017年04月に織田会長らが離脱して任侠山口組(現・絆會)を結成した他、2020年07月には井上組長から引き継いで五代目山健組を継承していた中田浩司組長までもが離脱。2019年末頃から直系組長の引退も続き、神戸山口組の構成員数は激減していた。

また、六代目山口組からの襲撃も苛烈になり、2019年10月に五代目山健組の組員2人が、兵庫県神戸市にある五代目山健組の組事務所付近で、六代目山口組『三代目弘道会』系幹部に銃撃され、亡くなった。幹部は逮捕されたが、拘置所で亡くなっている。

2019年11月には、神戸山口組幹部を務める三代目古川組の古川恵一総裁が、兵庫県尼崎市の路上で、六代目山口組『二代目竹中組』元組員に銃撃されて亡くなる事件も発生。元組員は逮捕され、無期懲役が確定している。

神戸山口組が劣勢に追い込まれているのは誰の目にも明らかとなっていた。


神戸山口組から離脱、一本独鈷に

2020年07月、ついに池田組長は神戸山口組からの離脱を表明。神戸山口組は池田組長を除籍処分とした。池田組長の離脱直後には、神戸山口組結成の仕掛け人である総本部長だった正木組長が引退。4人の大御所のうち2人が神戸山口組を去った。

六代目山口組から分裂して結成された神戸山口組だったが、神戸山口組からも絆會、五代目山健組、池田組が分裂して独立するに至った。

神戸山口組から離脱した池田組は、神戸山口組から離脱した絆會や五代目山健組と合流するなどのウワサが出ていたが、他団体と合流することはなく、一本独鈷の独立組織となった。

合流はしていないものの、絆會とは友好関係を結んでいて、池田組の関連施設を絆會に提供したり、絆會へ資金提供しているとも言われている。一方、独立した五代目山健組は、2021年09月に六代目山口組に出戻っている。


池田孝志
神戸山口組から離脱した池田組長


組事務所の使用禁止、指定暴力団に

2020年01月、六代目山口組と神戸山口組の抗争事件が激化していることから、複数の府県の公安委員会は両山口組を特定抗争指定暴力団に指定し、複数の市町を警戒区域に設定した。警戒区域に設定された自治体にある両山口組の組事務所は使用禁止となる。

2020年05月に池田組の前谷若頭が銃撃される事件が発生したこともあって、岡山県公安委員会は07月に岡山市を警戒区域に追加した。警戒区域となった岡山市にある池田組の組事務所は使用禁止となり、池田組は本部事務所が使えなくなる事態となった。

池田組は、岡山市が警戒区域に追加された直後に神戸山口組を離脱し、岡山県公安委員会は2021年09月に離脱を認定。独立組織となった池田組だが、2021年11月に指定暴力団に指定された。

岡山県公安委員会は、池田組が神戸山口組から離脱し、池田組が特定抗争指定暴力団の傘下でなくなったことで、抗争の懸念が解消されたとして、2021年10月に岡山市を警戒区域から解除した。

これにより池田組は組事務所を使用できるようになるが、岡山市は再び抗争が起きる危険性が高いとして、2021年09月頃に池田組の本部事務所の使用禁止を求める仮処分を岡山地裁に申し立てた。2021年12月に岡山地裁は岡山市の主張を認め、池田組の本部事務所を使用禁止とする仮処分を決定した。

結局、池田組は神戸山口組から離脱して特定抗争指定暴力団の傘下ではなくなったものの、使用禁止の仮処分が決定されたため、本部事務所は使えないままとなっている。

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独立組織となっても抗争が続く

2022年03月、愛媛県四国中央市にある池田組『功龍會』の組事務所に車が突っ込み、壁の一部に亀裂が入る事件が発生。六代目山口組『秋良連合会』系組員が逮捕された。

2022年04月、宮崎県宮崎市にある池田組『志龍会』の組事務所の窓ガラスが割られ、事務所内が荒らされた。六代目山口組『四代目石井一家』系組員らが逮捕された。

2022年05月、岡山県岡山市にある池田組の関連施設に車が突っ込み、壁の一部や窓ガラスなどが壊れた。神戸山口組を離脱して六代目山口組に出戻っていた五代目山健組の傘下組員が逮捕されていいる。

池田組は、独立組織となっても六代目山口組との抗争が続いたが、2022年06月頃、一転して六代目山口組から「池田組には手を出すな」という通達が、傘下組織に出されたのではないかとされた。これは池田組長が自身の引退と池田組の解散を決意したためだとされるが、池田組長は引退しなかった。

池田組は2021年末の時点で、構成員80人、準構成員110人、計190人が所属しているとみられている。


池田組 デザイン
独立組織となった池田組の代紋


三派連合が発足するも、また内紛

2022年08月、若頭の寺岡修(侠友会)会長が神戸山口組を離脱した。離脱の背景には、寺岡会長が神戸山口組を円満に解散させる方向で他団体と交渉を進めていたが、井上組長が解散を拒否し、計画が頓挫したためだとされる。

2022年09月、池田組と神戸山口組は五分の親戚縁組を結ぶと報じられた。池田組と同盟関係にある絆會も交えて、三派連合が発足するとされた。神戸山口組から池田組と絆會が分かれたものの、組織の存続を図り、六代目山口組に対抗するため、再び連携するとみられた。

三派連合の立役者とされるのが副組長の入江禎(二代目宅見組)組長で、入江組長は神戸山口組の解散には反対だったとされ、解散賛成派の寺岡会長とは路線の対立があったとみられていたが、寺岡会長が離脱したことで解散賛成派が居なくなり、三派連合が実現したとされる。

しかし、三派連合の発足からわずか2週間後、入江組長が突如として神戸山口組から離脱した。

2017年09月に銃撃されて亡くなった、絆會の織田会長のボディーガード役の組員の命日供養で、神戸山口組の幹部らが事件現場を訪れて焼香していた。これは神戸山口組と絆會との軋轢を解消し、三派連合が一致結束するためのセレモニーの意味合いがあった。

井上組長は、絆會が神戸山口組を離脱し、記者会見を開いて自身を批判したことを今も許しておらず、ボディーガード役の組員を銃撃した組員が今も逃走中なこともあって、命日供養を良しとせず、命日供養を推進した入江組長を叱責したことで、入江組長は離脱を決意したとみられる。

三派連合の発足は早くも暗礁に乗り上げたが、神戸山口組と池田組の親戚縁組は解消されたわけではなく、神戸山口組と池田組の二派連合、当初のまま神戸山口組と池田組と絆會の三派連合、二代目宅見組も含めて四派連合など、様々な説が言われている。

寺岡会長、入江組長の離脱で、4人の大御所は全員が神戸山口組から去ることとなった。

六代目山口組は、引退をせず三派連合を発足させた池田組長への圧力を再び強め、池田組を狙った抗争事件が再燃する。


池田組長散髪屋襲撃事件、難を逃れる

2022年09月、岡山県岡山市にある池田組事務所の駐車場で、車2台がつるはしで傷つけられる事件が発生。六代目山口組『五代目山健組』系組員が逮捕された。

2022年10月、池田組長の親族が住む岡山県岡山市にある住宅に、車が突っ込む事件が発生。六代目山口組『五代目山健組』系組員が逮捕された。

2022年10月、岡山県岡山市にある理髪店で散髪中の池田組長が、ナイフを持った六代目山口組『五代目山健組』系幹部に襲撃される事件が発生。池田組長は別室に居て、ボディーガード役の組員が犯人を取り押さえたため、池田組長は無傷で難を逃れた。

さらに同日の夜には、池田組長が住む岡山県岡山市のマンションの駐車場で、駐車していた池田組長の車が銃撃される事件も発生。六代目山口組『五代目山健組』系幹部が逮捕された。

池田組を狙った相次ぐ事件を受け、岡山県警はすでに使用禁止となっている池田組の組事務所と、05月に車が突っ込んだ関連施設、池田組を襲撃した六代目山口組『五代目山健組』傘下『三代目妹尾組』と『二代目南進会』の、岡山県岡山市にある計4箇所の事務所の使用を制限する仮命令を出し、その後に本命令も出した。

さらに2022年11月、岡山県など複数の県の公安委員会は六代目山口組と池田組が対立抗争状態にあるとして、両組織を特定抗争指定暴力団に指定する方針を固め、12月に岡山県を含む4県で指定されている。


池田組長襲撃
池田組長を襲撃したが制圧されたヒットマン




 ⇒ 池田孝志組長の経歴 前編 




 ⇒ その他の組長の経歴 






















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