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暴力団に詳しいジャーナリストの第一人者である溝口敦が週刊現代のサイト『現代ビジネス』に長文を寄稿していた。

これは2015年09月15日に公開された記事を加筆したもので10月26日に公開されている。ここで書かれている内容は溝口敦の新著『山口組動乱!!』にも収録されているようだ。


ドキュメント・山口組「分裂の始まり」〜すべてを知る親分が私に語ったこと
2015年10月26日(月) 賢者の知恵 溝口敦 

(現代ビジネス) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45950


この記事のまとめ

  • 2008年10月の後藤組組長・後藤忠政の処分問題に異を唱えた直参達は戦い方が素朴で拙劣だった、あっさり処分されてグーの音も出なかった。
  • 今回の山口組分裂は突発的なものではなく、去年頃から計画が練られており粛々と準備が進められていた。
  • 分裂劇の絵を描いたのは俠友会会長・寺岡修と正木組組長・正木年男で、寺岡らが宅見組組長・入江禎をリクルートし、入江が山健組組長・井上を口説き落としたという説がある。
  • 実際に離脱した分裂組の人数は計画段階より大きく減らした、神戸山口組に参加すると見られていた東生会会長・須ノ内祥吾は謹慎処分され、岸本組組長・清水武は参加しなかった、六代目山口組は分裂組の切り崩しに成功していると言える。
  • 分裂の主な理由は六代目山口組が月会費などで行う厳しい金集めや、中元・歳暮・組長の誕生日などで司忍組長に贈る費用が高いことにある。
  • 直参への月会費が115万円で毎月約7000万円が総本部に集まり、このうち約3000万円が司忍組長に渡っていたとされる。
  • 中元・歳暮・組長の誕生日などでも直参から各合計1億円近くを集め、山口組の友好団体である双愛会、共政会、福博会、東亜会なども中元・歳暮・組長の誕生日に金を贈らされていた。
  • 司忍組長はこれらを合計すると年間10億円前後を集金していたと推測される。
  • こうした収入は多少は税務申告され形式を調えるぐらいの努力はしているとみられるが、それで万全というわけではない。
  • 離脱した組長には経理担当が多く、特に入江が知りえる集金データを警察に密告すれば司忍組長は脱税で逮捕される可能性があるが、これは最後の手段。
  • 暴力団組織の分裂は割って出た側が抗争に敗れるケースが多い、親分から盃を受けながら組を割って出るのは『逆盃』であり暴力団の世界では認められない。
  • 神戸山口組側は暴力団社会で孤立しないよう分裂前に他団体へ根回しをしており、山陽道の二つの組や大阪の酒梅会は神戸山口組との交際を約束している、神戸山口組に参加した組長達は他団体との兄弟分も多い。
  • しかし神戸山口組の優位点はそれぐらいなもんで、六代目山口組の方が構成員数や友好団体の数は多い。
  • 最近は民法や暴対法が厳しく両組織とも表向きに抗争は出来ないので、当初はシノギやシマを奪い合う地域限定の経済戦になるはずだ。
  • 拳銃は刑罰が厳しいため使用するのは難しく、半グレ風の喧嘩を装ったストリートファイトが起こりかねない。






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