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2019年10月31日、兵庫県尼崎市にある任侠山口組『二代目古川組』事務所が、暴力団追放兵庫県民センターによって使用禁止を求める仮処分を神戸地裁に申請された。

兵庫県内では山口組の分裂抗争が多発していて、住民の間で不安が広がっていた。2019年05月には六代目山口組系組員が、二代目古川組事務所のシャッターを蹴って叫ぶ事件も発生していた。

二代目古川組は2015年12月に六代目山口組を離脱し、神戸山口組へ移籍。2017年04月に任侠山口組が結成されると、二代目古川組は分裂し、多数の組員が任侠山口組へ移籍。任侠山口組に移籍した組員も二代目古川組を名乗り、兵庫県尼崎市にある組事務所を乗っ取っていた。

2019年12月17日、神戸地裁は任侠山口組『二代目古川組』組事務所の使用を禁止する仮処分を決定した。絆會は本部として使用していた四代目真鍋組の組事務所も仮処分が命じられていて、本部に続いて拠点となる事務所が使えなくなった。

2021年09月13日、兵庫県尼崎市にある絆會(任侠山口組から改称)『二代目古川組』事務所は解体される予定だということが分かった。


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任侠山口組傘下組織事務所 使用差し止め申し立て
2019/10/31 14:00

(神戸新聞NEXT) https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201910/0012836174.shtml

任侠山口組事務所使用禁止へ 本部事務所に続き2件目
2019年10月31日(木曜日) 17:09



(サンテレビ) http://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2019/10/31/17503/

組事務所の使用差し止め申し立て
2019年10月31日 20時32分

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(NHK NEWS WEB) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191031/2020005364.html

暴力団事務所使用差し止め命じる
2019年12月17日 19時54分

(NHK NEWS WEB) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20191217/2020005809.html

指定暴力団任侠山口組傘下組織 事務所使用差し止めが決定
2019年12月18日(水曜日) 12:09



(サンテレビ) http://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2019/12/18/19178/


(追記)

暴力団「古川組」の事務所解体へ 「絆会」拠点の一つ 尼崎
2021/9/13 20:04

(神戸新聞) https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202109/0014676063.shtml

「絆会」の拠点の事務所 近く解体へ 兵庫
2021.09.14 12:10



(読売テレビ) https://www.ytv.co.jp/press/kansai/112993.html

使用禁止の仮処分が出た尼崎市の暴力団事務所 17日から解体
2021年09月16日 18時10分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210916/2020015319.html



このニュースのまとめ

  • 2019年10月31日、暴力団追放兵庫県民センターは住民の委託に基づく代理訴訟制度を利用して、兵庫県尼崎市東難波町にある任侠山口組『二代目古川組』の本部事務所の使用差し止めを求める仮処分を、神戸地裁に申し立てた。
  • 兵庫県内では山口組の分裂に伴う抗争が多発していて、二代目古川組の近隣住民約20人は「事務所の存在で平穏に暮らす権利が侵害されている」と主張していた。
  • 任侠山口組は、本部であった兵庫県尼崎市戸ノ内町にある四代目真鍋組の事務所の使用差し止めを求める仮処分が申し立てられ、2018年09月に使用が禁じられていた。四代目真鍋組の事務所が使えなくなったことで、二代目古川組の事務所で会合などを行っていた。
  • 2019年12月17日、神戸地裁は任侠山口組『二代目古川組』の組事務所について、住民側の申し立てを認め、組事務所としての使用を禁止する仮処分を命じた。これにより定例会などの会合、組員の立ち入り、連絡員の駐在、紋章や表札の掲示、などが禁止される。仮処分は組側と住民側との和解成立などがない限り続く見込みだという。
  • 2021年09月13日、兵庫県尼崎市東難波町にある絆会(任侠山口組から改称)『二代目古川組』の本部事務所について、09月17日に解体工事が着手され、11月上旬までに撤去される予定であることが分かった。所有者は解体後、土地を売却する意向を示しているという。



古川組の主な経歴

六代目山口組の傘下であった二代目古川組は、2015年08月に六代目山口組が分裂して神戸山口組が結成された後、古川恵一二代目が2015年12月に六代目山口組を離脱して神戸山口組へ移籍した。

2017年04月に神戸山口組が分裂して任侠山口組が結成されると、二代目古川組は内部分裂し山崎博司若頭ら多数の組員が任侠山口組へ移籍した。

兵庫県尼崎市にある二代目古川組の本部も移籍した山崎若頭らに乗っ取られた。任侠山口組は古川組の本部で記者会見を開くなど、任侠山口組の重要な拠点の一つとなった。

任侠山口組へ移籍した山崎若頭らは二代目古川組を名乗り、古川組は神戸山口組『二代目古川組』と、任侠山口組『二代目古川組』に分裂したまま並立することとなった。

2017年07月に神戸山口組の二代目古川組は代替わりし、仲村石松舎弟頭が三代目古川組組長を継承して神戸山口組の直参に昇格。古川二代目は三代目古川組総裁に就いた。

2018年09月に任侠山口組の本部である四代目真鍋組の組事務所が使用禁止になると、任侠山口組は二代目古川組の組事務所で会合を行うようになった。

2019年05月、任侠山口組『二代目古川組』の組事務所のシャッターが、六代目山口組系組員に蹴られる事件が発生。

2019年11月、古川二代目は六代目山口組『二代目竹中組』元組員に銃撃され、亡くなった。

2020年08月、絆会(任侠山口組から改称)で二代目古川組を名乗る山崎博司は引退し、組員らは六代目山口組『三代目弘道会』傘下『野内組』に移籍。古川組が並立していた状況は解消された。

絆會『二代目古川組』に乗っ取られていた組事務所は、2019年12月に使用禁止が決定して以降、ほとんど使われていなかったとみられている。



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