
元山口組二次団体幹部で作家の沖田臥竜氏がインターネットテレビ局『AbemaTV』で放送している『AbemaPrime』に出演し、刺青・TATTOOについて語った。
沖田は六代目山口組『二代目大平組』で最高幹部を務めた後、2014年頃に引退し、現在は作家として活動している。著書に『生野が生んだスーパースター文政
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医師免許を持たずに客にタトゥーを施したとして、医師法違反の罪に問われたタトゥーアーティストの増田太輝さん。判決を不服として大阪地裁に控訴していたが、敗訴した。罰金15万円の判決が言い渡された。タトゥーを彫ることは果たして医療行為なのだろうか。

増田さんは現在タトゥーを彫ることが出来ず、デザインの仕事などをして生計を立てている。
『自分は人生をかけて彫師をやってきた。志を持ってやってきた。タトゥーは医業ではない。刺青には伝統的な文化や歴史がある、彫師だからこそできる。裁判で戦おうと決意した』
※ 増田さんは2015年04月に薬事法違反事件で関係先として店を捜索され、その後に医師法違反の容疑に切り替わって08月に略式起訴された。09月に大阪簡易裁判所で罰金30万円の判決が下されたが、増田さんは判決を不服とし、無罪を求めて法廷闘争すべく大阪地方裁判所に控訴していた。

彫師が摘発されるキッカケとなったのは、1990年代にエステサロンなどで眉などに色素を入れる『アートメイク』を入れた客から健康被害が出たという苦情が増え、社会問題となった。これを背景に厚生労働省は2001年に「針先に色素を付けながら皮膚の表面に色素を入れる行為は医師免許が必要」とする通達を出した。警察はこの通達をもとに、増田さんら彫師を摘発していった。
※ 2010年07月に医師法違反で初めて彫師が逮捕された。これまでに逮捕された彫師の多くは暴力団関係者だったり、未成年に施したりしたために青少年福祉法違反などで摘発されてきたが、ここ最近は反社会的でない彫師までが摘発されていて、大阪で有名なタトゥースタジオも摘発されて閉店に追い込まれた。

10月に大阪地裁で行われた判決公判では、彫師をめぐる初の正式裁判として注目されたが、結果は敗訴。保健衛生上の危害が出る恐れがあり、医療行為に当たるとして罰金15万円が言い渡された。
『彫師という仕事、自分の人生を取り返すために、これからも控訴審で戦っていく』

――タトゥーってどういうイメージがありますか?
『怖そう』
『日本だとまだちょっと受け入れられていないのかなって』
『個人的にはマイナスですね』

『いままでのイメージだとヤクザとか暴力団ってイメージがある』

今は海外アーティストの影響でファッション感覚で気軽にTATTOOを入れる人も多い。しかし、安易な判断で後悔している人もいる。美容整形クリニックでタトゥー除去を依頼する30代の女性は――
『原宿でなんとなく遊んでる途中で、暇だからやろうか(TATTOOを入れようか)って思った。費用は2~3万円だった』
女性は両足にアルファベットのタトゥーを入れた。入れた文字の意味も分からないという。

文字の細い部分はレーザー照射で消せるが、太い部分は皮膚を切除して張り合わせる方法がとられた。タトゥー除去の治療費は1回およそ20万円。

執刀する医師はこれまで約30年間でタトゥーの除去を5000件以上も行ってきた。執刀医はタトゥーを彫ることについてもっと深く考えてほしいという。
『うちのクリニックで出した統計だと9割が後悔してる。消したい人は何かそれによって転機というか、何か不都合なことが出てくる年代に多い』

増田さんはタトゥー文化を守る団体『SAVE TATTOOING』を立ち上げ、タトゥー業界の向上に動いている。
『諸外国ではライセンスや届け出制がとられている。タトゥーに対するルールがある。日本ではルールが全くない。日本でも安心安全に彫師が活動できるようにしたい』

増田さんの主任弁護士は――
弁護士・亀石倫子『憲法の観点から、こういう解釈を許すと彫師の職業の自由や表現の自由まで侵害する。憲法問題につながっている。今回の判決に疑問を抱いている人は大勢いる。諦めないで控訴審に臨みたい』

テレビ朝日アナウンサー・小松靖『沖田さんはちなみにどういった刺青をどのあたりに入れているんでしょうか?』
作家・沖田臥竜『向かい龍で、龍が向かい合ってるんですよね胸で。それで手首まで入ってる刺青ですね』
小松『服を着ていると見えない?』
沖田『服にもよるんですけど、ちょっと袖が短い服やったら(見えます)』
小松『どうですか、この判決については?』
沖田『私はヤクザやっとんたんで、法律に対しては受け入れなあかんという姿勢が強いんですよね。どんな法律を作られても、やっぱヤクザの時に口座があかんとか賃貸があかんとか、こんなん無茶苦茶じゃないですか。でも戦っても結局は受け入れなあかん。受け入れていく中でどうやって道を開いていくか、それをずっとやってるんで、今後最高裁もあるんですか? どうなるかわかりませんけど、私らは受け入れる方を考えてしまいますね』
小松『沖田さんは刺青を入れてなにか健康被害などはありましたか?』
沖田『そうですね、もともとアトピーなので、皮膚が弱いんですね。(完成まで)10年以上かかりましたね、痛がりやしね。それでなかなか進まんかったんですけど、そのアトピーがひどかって掻いてもうて色が飛んだりとか、ちょっと入りくいから何べんも突いたりとか』

小松『あっ、これ沖田さんのお写真?』
沖田『これ全然関係ないんですけど 嫁が写真撮るん下手くそなんでこんな写りなんですけどね』
芸人・ケンドーコバヤシ『いやいい写りですよ』
小松『もっとなんて言うんですか、色が違うとかなんかあるんですか?』
沖田『いや、部屋が暗いから、ちょっと』
小松『部屋が暗い、なるほどね、ご本人は満足じゃありませんがー』
ケンコバ『スタジオじゃないから仕方ないです』
小松『ただね、様子はたいへんよく分かります。で、これがアトピーの症状がおありの時だと難儀したということ?』
沖田『そうですね、掻きすぎる時は彫師の先生も、今日はやめときましょかって。あんまりアトピーとかやったら良くないですよね』
小松『痛いんですか? 刺青を入れる時』
沖田『痛いですね。もう歯医者みたいな感覚なんですよね自分の中では。あのー、歯医者って行きたないじゃいないですか』
ケンコバ『でも予約とらなあかんっていう』
沖田『そう、でも行ったら、刺青でもそうですけど通うじゃないですか。で、もう行ってまうんですよ。歯医者と一緒で。いっぺん空けてもうたら中々いかへん。だから歯医者と一緒なんですよ、音で拒否反応も出てくるしね。だからね、なかなか仕上げんのにも時間かかったんですけど』

ケンコバ『僕も置いてるんですよ。ちゃんとあのー女房ができてから、女房に許可されたら、もう入れる(タトゥーの)柄は二候補まで絞ってるんですよね』
小松『あっそうなんですか。良かったらぜひお聞かせいただければと思います』
ケンコバ『一個目のアイデアは片方のお尻に臀部に、僕の横顔。もう片方に妻の横顔を入れて、力入れたらキスするっていう。永遠の愛のタトゥー。もう一個は僕の個人的な趣味でパンティーラインにそのままパンティー入れる(彫る)っていうの、考えてるんですけど』
小松『これ沖田さんはどうですか? 今のご意見は』

沖田『今のですか? ・・・あまり面白くなかったんちやうかな』
ケンコバ『面白くなかったですよね、ごめんなさい』
小松『それは、あの、暖めてぜひ実現していただきたいと思います』

小松『やっぱりそのー、入れたくないって人が多いとか、まぁ日本は刺青に対する偏見があるって話もVTRにありましたけど、暴力団とかそういった組織との関連性を思い浮かべる方は多いんですかね』
ケンコバ『暴力団の方、いわゆるヤクザ稼業の方が、まぁほぼほぼ入れるというのはなんか、気合いを見せるというかそういうことなんですか? 覚悟を見せるということなんですか?』
沖田『そうですね。ある程度やっぱり覚悟の問題とか、それでも効果を発揮できるのはもう刑務所の中ぐらいですかね。普段服着てますから』
小松『どういう意味ですかそれは?』
沖田『刑務所の中やったらこう、まぁ初対面って第一印象って大事じゃないですか』
ケンコバ『みんなでお風呂入りますしね』
沖田『そうですよね、その時にキレイな刺青入っとったら、ただの盗っ人とか覚せい剤の中毒者やったとしても、こいつちょっとやるんちゃうか? みたいなムードに一瞬なって、そのまま行ける時もあります。でも逆に言うたらー』
ケンコバ『他は使い道は無いと』
沖田『ないですねー。ヤクザの現役やったら特にですけど、昔は出来ましたよ、なんか業者が来た時に、取り付けとかが横着やったら ちょっと熱いな~とか言いながら刺青みせてみたりとか。そんなん今したら、警察に言われたら事件なるじゃないですか。だからいま刺青のヤクザにとっての効果を発揮できる場所って言うたら、刑務所の中ぐらいちゃいますかね』
小松『逆にその、不利になってしまうと言いましょうか』
沖田『はい、やっぱりこう、ヤクザっていうても一般の人と話しせなあかん機会もあるし、ヤクザを隠さなあかんときもあるじゃないですか。その時に手からこんなんして刺青とか見とって、相手が怖かったって言うたらお金貸したお金でも、返してもらおうとしても恐喝になったりして逮捕されますからね』

小松『暴力団と刺青の関係っていうのは、これやっぱり否定できないほど深いって部分もあるわけで、それによって世間の印象ってものも形作られているところがありますよね?』
弁護士・篠崎和則『やはり、一般の方がみなさん刺青が怖い、嫌いだっていうのは、そのイメージなんですよね。で、かつてはそれが暴力団であることを示した方が商売がしやすかった、そういう時代があった。今は逆に示さない方が商売がしやすいっていうか、示すと捕まってしまったり、そういうマイナスの効果の方があるということは、その通りだと思います』

小松『沖田さんはヤクザを辞めて、いま作家をされてるじゃないですか。任侠の世界から足を洗ってですね、彫り物を入れたってことは後悔してるんですか?』
沖田『手首まで入れたいうことは、ものすごい後悔してますよね。やっぱり、嫁の親族とかもそうですけど、ヤクザやっとったっていうことは知ってますけど、それでなんか食事の時とかでも刺青が見えるっていうんはやっぱりまた、知っとっても刺青入ってるって知っとっても、やっぱりちょっとねぇ、あんまりええ感じじゃないので、そんな無駄に、無駄っていうか手首まで入れたことに対しては、入れすぎやなっていうんはありますね』
小松『温泉とかそういう時はどうしてるんですか?』
沖田『あー温泉とかもそうですけど内風呂になるんですけど、だから、温泉もそうですよね。みんなで行くときは内風呂になってまいますけど、そこもそうですね、不利益になってますよね』

漫画家・峰なゆか『じゃあやっぱサウナとかも行けなくなっちゃいますよねー?』
沖田『そうですね、それに刺青OKのとこのサウナとかもあるんはあるんですけど、そこには刺青ばっかりの奴がおるじゃないですか。ぜーんぜん面白くないんでね。そんなとこには余計いきたないですからね』
小松『刺青ばっかりの人が集まるサウナなんですか?』
沖田『いやいや、サウナにしろ銭湯にしろ刺青OKのとこあるじゃないですか。これはやっぱり刺青の奴がおるんでね、うわー邪魔やなー思いますもんね』
小松『いま刺青入れようかどうしようか迷ってる人には、沖田さんだったら今なんて言いますか?』
沖田『やめとった方がええでしょうね。刑務所いかへんねやったらね』
ケンコバ『刑務所では意外と効力をー』
沖田『まぁ発揮できますよね、綺麗かったりー』
ケンコバ『コミュニケーションツールにもなるし』
沖田『そうですよね』

小松『さて、そんな中じつは最近タトゥー業界ではオタトゥーというオタクとタトゥーを合わせた造語、オタトゥーという、美少女キャラ、アニメキャラなどを入れるオタクの方が出てきているという』
ケンコバ『これね、外国の方もやってますもんね』
小松『沖田さんどうですか、いま繁々とご覧になっていらっしゃいましたけど』
ケンコバ『これは刑務所内ではどうでしょうかね?』
沖田『いや軟派ですよね、これは。全然あかんでしょうね』
小松『いやーすごい綺麗でね、思わず見入ってしまいますけど』

小松『日本のタトゥー(の認識)は世界の非常識なのかということで、海外だと有名なアーティストやスポーツ選手がわりと普通に入れていて、特に特別視もされないという』
増田『海外では、まさにアスリートの方とかミュージシャンの方とかって中でタトゥーの文化っていうのが、アートとしてでもあったり、この日本の偏見っていうものも無ければ、そういった中で慕われているんじゃないかと思っています』
慶応大特任准教授・若新雄純『でもね、最近オリンピックも近づいてきて日本のタトゥーに対する偏見が、刺青に対する偏見があるんじゃないかってなってきてるじゃないですか。まぁタトゥーと刺青の違いうんぬんってのはあるにせよ、そもそも日本の文化を正しく理解していくと、偏見があったから日本の刺青は価値があったんだと思うんですよ。だって偏見が無ければあれ(刺青)を見ても人がなんにも思わなければ、入れなかったわけですよね。入れてることによって、「おわっ!」っとなんかそれについて、まぁ注目やあるいはビビったりとか、一目違う目で見るからこそ入れるものでしょ。入れても何にも人が反応しないんだったら入れないわけで、偏見を生み出すことに多分刺青の価値があったと思うんですよ。だからそれを急に偏見をなくすっていうのは、日本の文化のルーツを考えると実は矛盾してる気がして、むしろ日本が脈々とやってきた彫師がそれだけ立派な彫師さんが和彫りの人たちが育ってるって背景にも、偏見っていう価値があるからこそ大事にして守られてきた文化だから、そこにこうフラットに、そんなの他の国では偏見ないんだから日本もっていうのは、ちょっと無理かなって気がしますね。偏見されなきゃ意味ないっすもんね』

小松『みなさんからのご意見ご紹介します。「刺青は文化と言うが、不快に思う人が多いというのも日本の文化じゃないですか」「ケンコバ、和彫り似合いそうだな」』
ケンコバ『まぁでも僕らなんか、楽屋でしか役に立たないですからね』
元NMB48・山田菜々『・・・役に立てるんですか?』
ケンコバ『楽屋の畳でええ位置で寝れるだけですよ』
小松『そっか塀の中じゃなくって話』

小松『「元任侠の方でも後悔してるのか、そういう話を聞くと、入れたい気持ちは無くなるな」という風にしみじみおっしゃる方もいらっしゃいます』
山田『だから、なんなんでしょうね怖いって思っちゃうのは。海外の方が、こう袖から見えてても全然そう思わないのに、日本だとそういうふうに思っちゃう偏見ってのは何なんだろうなって思います』
ケンコバ『聞いたことあるんは、大昔は罪人に入れたっていう、日本は。だからアウトローのもんっていうイメージが強いんですかね』
小松『聞いたことありますね』

小松『最後に、これからも裁判を戦っていく決意をお持ちになっているということですけど、増田さん、今後に向けた思いを一つよろしくお願いします』
増田『そうですね、控訴審っていうのもいま始まっていますので、弁護団の方々、そしていろんな学者の方々と共に、これから時間をかけて自分たちが望むような、勝ち取れるような、良い報告が出来ればいいなと思っているので、控訴審はこれまで以上に気を引き締めて臨んで行きたいと思います』
日本の実態は世界の非常識!?タトゥー・刺青は医療行為なのか 元山口組幹部の沖田臥竜氏「やりすぎたなと思う」
2017.11.02 07:00
(AbemaTIMES) https://abematimes.com/posts/3178971
スタジオでしかお会いしてないが、増田さんは好青年やったしタトゥーアーティストとして真面目な姿勢でやってたことが伺えたので、良い結果になって欲しいと切に思う。
— 沖田 臥竜/おきた がりょう (@pinlkiai) 2017年11月2日
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コメント
コメント一覧 (4)
入れなくてよかった。16歳の時に一点だけ入れて留まり今じゃ小さい銀河系みたいに見えて現在の宇宙時代には丁度いいな。
中沢、おまえ佐藤修と行動を共にしてベンツを運転させて群馬に覚せい剤を入手しに行く間柄だからと言って勝手に組員(当時少組織島影組)、木札を作り怖がりながら私に教えに来たがまさか私の木札まで勝手に作ってたんじゃないだろうな。
おまえがやったのか。江口光一氏に了承を得てやったのか。それとも安田さんか。どういう犯罪になるんだ。
https://www.facebook.com/osamu.sato.52012
友人が私の書き込みを見て恥ずかしいからやめて諦めろと呆れ果てていたよ。そしておまえのやくざのメンツが丸つぶれだなと言っていたよ。しかしお前が悪いから仕方がないだろうと言っていたよ。
やくざのメンツ丸つぶれだよな。あっはっはっは、そのようにするつもりで書いてもいるんだよ。
勝手に木札作って無いだろうな。作ってんじゃね~ぞ、逃げちびやくざ。逃げてないで「お互い分かっててやったんだから」の弁明しろ。もう一回怖がらせてやろうか。どこのスナックに行ってるんだ、出向いてやるよ。