2015年09月15日、総合週刊誌である『週刊SPA!』のサイトに、夕刊紙を皮肉するような記事が載せられた。

実話系雑誌でヤクザを担当する記者たちは、夕刊紙の暴力団関係の記事は妄想で書かれたものだと主張する。



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山口組分裂報道に実話誌記者「我々は妄想で記事は書かないので、夕刊紙が羨ましい(笑)」
2015.09.15

(日刊SPA!) http://nikkan-spa.jp/937224


この記事によると

  • 実話系雑誌のヤクザ記者は夕刊紙やテレビに対してライバル心を燃やすことはない。ヤクザ記事を載せると、興味を持った人が実話系週刊誌を買ってくれのでライバル関係ではない。
  • ヤクザ記者はちゃんと取材をしているので、華々しい妄想記事は書けない。
  • ヤクザ記者は取材相手との信頼関係もあるので、ある程度は自制して書いている。


実話系雑誌と夕刊紙

今回の山口組分裂の記事を見ると、夕刊紙は過激な論調が目立つ。夕刊紙の見出しは『血の抗争』だとか『東京戦争突入』などというどう見ても過激な感じで、抗争に発展するよう煽っているようにも見受けられる。

かたや実話系雑誌の方はそれに比べると確かに穏やかな印象を受ける。

これまで実話系雑誌の記事というと何かと馬鹿にされるようなイメージで、あてにならないという見方が強かったと思う。しかしそれは芸能や政治関係の記事で、ヤクザの記事はしっかりと取材をして書かれているのかもしれない。

相手との信頼関係もあるので自制しているというが、過剰に自制されたら面白くないし、個人的主観を強く入れられたらどこまでが本当なのか分からなくなってしまう。

ただ、暴力団に詳しいジャーナリストの鈴木智彦はこうも主張する。


つまり、実話系雑誌に雇われている記者は山口組の不利益になることは書けないというのだ。これが本当ならば、フリーの立場の方が突っ込んだ記事が書けるのであろう。

読む側からしたら夕刊紙も実話系雑誌も、丁寧な取材に基づく信憑性の高い記事を書いてもらいたいと思う。もし妄想ならば『ここから先は妄想です』というように書いてくれているなら、妄想でも構わないと思う。

いずれにせよ、今回の山口組の分裂騒動で実話系雑誌やヤクザ記者の時代が到来したのは間違いない。


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