
2023年09月06日、週刊文春は岸田内閣の浜田靖一防衛相が、複数の犯罪歴のある人物たちと一緒に写真に写っていると報じた。浜田防衛相は衆議院で当選10回のベテランで、父は元暴力団員で衆議院議員だった浜田幸一。
一緒に写る人物の中には、過去に殺人や傷害致死、強盗致傷や銃刀法違反などの疑いで逮捕されたものが複数いるという。
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浜田靖一防衛相(67)が反社に囲まれ“出家祝い”証拠写真《合計で逮捕11回入れ墨男も》
2023/09/06
(週刊文春) https://bunshun.jp/denshiban/articles/b6812
浜田防衛相、元反社会勢力と同席写真「反省」 週刊誌報道
2023/9/8 11:22
(産経新聞) https://www.sankei.com/article/20230908-NR54OYCCARM67GGV3NA2K2FF2Y/
このニュースのまとめ
- 2023年09月06日、第二次岸田改造内閣で防衛大臣を務める自民党の浜田靖一衆議院議員(67)が、元反社会的勢力とみられる複数の犯罪歴のある人物たちと一緒に写真に写っていたと、週刊誌『週刊文春』2023年9月14日号が報じた。
- この写真は2023年03月25日頃、山梨県にある寺院にて、建設会社の会長が仏教の修行で出家をすることのお祝いが開かれていて、会長と親交のある仲間が集まり、総勢31人で撮影された写真だという。浜田議員も会長と長年の付き合いがあり、公務の合間を縫ってお祝いに駆け付けたという。
- この建設会社会長は、政治家や官僚とのパイプを持ち、芸能界や角界にも精通しているとされる。お祝いには国家公安委員長を務めた自民党の武田良太衆議院議員(55)から花が贈られていて、武田の秘書も出席していたという。
- 一緒に写っていた人物Aは、2003年に借金の取り立てで男性に暴行を加え、殺虫スプレーに火を付けて燃やすなどして殺害し、懲役12年の判決を受けた。出所後の2018年に暴力行為等処罰法違反、電磁的公正証書原本不実記録、業務上横領で逮捕。写真撮影後の2023年07月には、約1億8000万円を奪った事件の指示役として強盗致傷や監禁で逮捕されたが、後に不起訴となったという。
- 一緒に写っていたBは、2004年に偽札を使った偽造通貨行使で逮捕。2005年に銃刀法違反で逮捕。この時は犯罪組織のISS(インターナショナル・シークレット・サービス)トップの坂本明浩(後にテレクラ放火殺人事件で無期懲役)とともに逮捕された。2018年には殺人で逮捕され、後に傷害幇助で起訴されているという。
- 他に写っている複数の人物にも、詐欺、脱税、金融商品取引法違反、恐喝などの疑いで逮捕されたことがあるという。写ったメンバーの中に現役の暴力団員はいないものの、過去に反社会的勢力として活動していたり、警察が今も要注意人物として監視している人物がいるとされる。
- 建設会社会長は文春の取材に対し、『誰が来るかは浜田さんに説明していない。メンバーの中に暴力団や元組員はいない。自身の親が暴力団だったことはあるが自分は所属したことはない』などと答えた。
- 浜田靖一議員は文春の取材に対し、『事前に知っていれば出席を控えたかもしれないが、そういうメンバーがいることは知らなかった。面識もないし何の瑕疵もないと思う。それでも問題だと言われたら反省せざるを得ない』などと答えた。
- 浜田靖一議員は1993年に衆議院議員に初当選し、現在まで千葉12区を地盤に当選10回。1998年の小渕内閣で防衛政務官、2003年の第1次小泉第1次改造内閣で防衛庁副長官、2005年に自民党千葉県連会長、2009年の麻生内閣で防衛大臣、2012年に自民党国対委員長、2016年に衆議院予算委員長を務めた。2022年の第二次岸田改造内閣で防衛大臣に再登板し、国防族議員の重鎮として活躍している。
- 浜田議員の父親である浜田幸一元議員は元稲川会系組員で、町議や県議を経て1969年に衆議院議員に当選し、旧千葉3区を地盤に当選7回。稲川会の稲川聖城総裁、フィクサーの児玉誉士夫、政商の小佐野賢治、右翼の笹川良一、東声会の町井久之会長などと親交があるとされた。武闘派議員として活躍したが、国会の内外で様々な問題を起こし、1993年に引退。引退後は政治評論家やタレントとして活動したが、2010年に背任容疑で逮捕。2012年に亡くなっている。
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