山口組・池田組の抗争激化で「特定抗争指定暴力団」指定へ

2022年11月10日、神戸山口組から離脱して独立組織となっている、岡山県岡山市に本部を置く池田組を狙った抗争事件が相次いだことを受け、警察は六代目山口組と池田組を特定指定暴力団に指定する方針を固めた。

池田組は2020年に神戸山口組を離脱して独立組織になっていたため、特定抗争指定暴力団の傘下から外れていた。対立する六代目山口組による池田組を狙った抗争事件が相次いでいることから、抗争に歯止めをかけるため、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定するとみられる。

2022年12月01日、岡山県、愛知県、兵庫県、三重県の各公安員会は、六代目山口組と池田組を特定指定暴力団に指定することを決定した。警戒区域は4県で計4市。

2024年07月25日、岡山県公安委員会は警戒区域に倉敷市を追加した。

2024年10月、宮崎県、岐阜県、京都府の各公安委員会は、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定する手続きに入った。警戒区域は7県で計8市となる見込み。


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山口組・池田組 特定抗争指定暴力団指定へ
2022.11.10 11:39

(読売テレビ) https://www.ytv.co.jp/press/kansai/174231.html

山口組、池田組 特定抗争指定暴力団へ 抗争事件相次ぐ
2022/11/10 12:24

(産経新聞) https://www.sankei.com/article/20221110-EVDS25GQCVPJBIO6SUZNS44PE4/

池田組と山口組 特定抗争指定へ 4県公安委、28日から意見聴取
2022年11月18日 21時02分

(山陽新聞) https://www.sanyonews.jp/article/1332114/

池田組と山口組を特定抗争指定 岡山など4県公安委、全国3例目
2022年12月01日 20時30分

(山陽新聞) https://www.sanyonews.jp/article/1336678/

「店内は血まみれに…」池田組組長を6代目山口組系幹部が襲撃! 警察が全国3例目の「特定抗争指定」に踏み切った理由
2022/12/19

(週刊文春) https://bunshun.jp/articles/-/59526

池田、山口組 特定抗争指定を延長 岡山県公安委、6月7日まで
2023年02月16日 18時56分

(山陽新聞) https://www.sanyonews.jp/article/1363799

組抗争認定 警戒区域に倉敷市追加 玉島民家爆発で岡山県警など方針
2024年07月11日 05時07分

(山陽新聞) https://www.sanyonews.jp/article/1579282

爆発事件受け倉敷市を「警戒区域」に指定 六代目山口組と池田組の活動を厳しく制限 岡山県公安委員会
2024/7/25 17:27



(瀬戸内海放送) https://news.ksb.co.jp/article/15361621

宮崎県公安委員会 指定暴力団の六代目山口組と池田組を「特定抗争指定暴力団」指定へ
2024年10月11日 18時47分

(テレビ宮崎) https://www.umk.co.jp/news/?date=20241011&id=25411

宮崎市の暴力団事務所発砲事件 六代目山口組と池田組を「特定抗争指定暴力団」指定の方針 県公安委員会の意見聴取に双方出頭せず
2024年10月15日(火) 19:00

(宮崎放送) https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/1489570?display=1

京都でも六代目山口組と池田組の「特定抗争指定暴力団」指定へ
2024年10月24日 17時19分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20241024/2010021190.html

「六代目山口組」と「池田組」を特定抗争指定暴力団に指定 宮崎市の暴力団事務所発砲事件を受け 宮崎県公安委員会
2024年11月1日(金) 19:00

(宮崎放送) https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/1527621?display=1


このニュースのまとめ

  • 2022年11月10日、神戸山口組から離脱して指定暴力団となっている、岡山県岡山市に本部を置く池田組と、池田組を襲撃している六代目山口組ついて、警察は両組織を特定抗争指定暴力団に指定する方針を固めた。
  • 池田組の池田孝志組長は、2015年08月に複数の組織とともに六代目山口組を離脱し、神戸山口組の結成に参加。神戸山口組で最高幹部を務めたが、2020年に神戸山口組から離脱し、池田組は独立組織となった。
  • 六代目山口組と神戸山口組は2020年01月に特定抗争指定暴力団に指定され、複数の市町が警戒区域に設定されていたが、池田組が神戸山口組から離脱したため、池田組は特定抗争指定暴力団の傘下ではなくなり、岡山市が警戒区域から外れていた。
  • 独立組織となった池田組は、2021年に指定暴力団に指定された後、2022年09月に神戸山口組と五分の親戚縁組を結んだ。池田組は2017年04月に神戸山口組から離脱して結成された絆會(旧・任侠山口組)と同盟関係を結んでいるため、三派連合が発足したとみられるが、その影響もあってか六代目山口組が池田組を狙う抗争事件が相次ぎ、池田組長が散髪中に襲撃されるなどの事件が起こっていた。
  • 指定暴力団よりも規制が厳しい特定抗争指定暴力団は、2012年10月に施行された暴力団対策法の改正案によって指定可能となった。各都道府県の公安委員会によって、双方の組織への意見聴取などを経て指定が行われ、双方の組事務所の所在地や関係先などがある各市町村が警戒区域に設定される。指定期間は3箇月間だが、対立抗争が終結していないと判断した場合など必要に応じて延長される。
  • 特定抗争指定暴力団に指定され、各市町村が警戒区域に設定されると、指定された両組織は設定された各市町村内での組事務所等の新設、組事務所への組員の出入り、対立組織の組事務所や組員の居宅周辺でのうろつき、対立する組員へのつきまとい、組員5人以上で集まることなどが禁止される。違反が確認された場合、警察は警告などをせずに逮捕することができ、3年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金に処される。
  • 特定抗争指定暴力団には、2012年10月に道仁会と九州誠道会が指定され、2014年06月に解除。2020年01月には六代目山口組と神戸山口組が指定され、10府県で20市町が警戒区域に設定されていて、現在も継続中。六代目山口組と池田組が特定抗争指定暴力団に指定されると、全国で3例目となる。
  • 2022年11月18日、岡山県、愛知県、兵庫県、三重県の各公安員会は暴力団対策法に基づき、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定する手続きに入った。11月28日から両組織への意見聴取を行い、12月上旬に指定する見込み。
  • 2022年12月01日までに、岡山県、愛知県、兵庫県、三重県の各公安員会は、六代目山口組と池田組へ意見聴取の場を設けたが、両組織ともにすべて欠席した。4県の公安委員会は両組織を特定抗争指定暴力団に指定することを決定し、12月08日の官報で公示する見込み。
  • 2022年12月08日、岡山県、愛知県、兵庫県、三重県の各公安員会は、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定し、今日の官報に公示した。警戒区域に設定されるのは、岡山県が岡山市、兵庫県が神戸市、愛知県が名古屋市、三重県が桑名市で、4県で計4市。
  • 2024年07月10日までに、岡山県公安委員会は警戒区域に岡山県の倉敷市を追加する方針を固めた。2024年04月に岡山県倉敷市にある池田組系組長の自宅に手榴弾が投げ込まれ、六代目山口組『五代目山健組』系会長らが逮捕されたことが理由だとみられる。
  • 2024年07月25日、岡山県公安委員会は警戒区域に岡山県の倉敷市を追加した。08月02日の官報で公示し、効力が発生する。
  • 2024年10月03日、宮崎県公安委員会は、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定する手続きに入った。2024年09月に宮崎県宮崎市にある池田組『志龍会』の組事務所で、傘下組組長が六代目山口組系組長に銃撃された事件が理由だとみられる。警戒区域は宮崎市が設定される見込み。
  • 2024年10月中旬、岐阜県公安委員会は、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定する手続きに入った。
  • 2024年10月24日、京都府公安委員会は、六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定する手続きに入った。警戒区域は京都市が設定される見込み。
  • 2024年11月01日までに、宮崎県公安委員会は六代目山口組と池田組を特定抗争指定暴力団に指定した。警戒区域は宮崎市。


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