ISSのメンバーら

2025年05月29日までに、トルコ国籍の男性を監禁して金銭を要求したとして、覚醒剤密売組織『ISS』関係者ら7人が監禁などの疑いで逮捕された。

ISSは、2000年に4人が亡くなったテレクラ放火事件を起こすなどし、会長らが無期懲役の判決を受けて解散していたが、元メンバーや関係者らが今も違法行為を請け負う活動をしているとみられている。


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逮捕監禁などの容疑で7人逮捕　1人は元覚醒剤密売グループと関係か
2025/5/29 11:01

（毎日新聞） https://mainichi.jp/articles/20250529/k00/00m/040/075000c

投資トラブルで依頼受け車に監禁疑い　男女7人逮捕　背景に薬物密売組織「ISS」か
2025/5/29 12:35

（産経新聞） https://www.sankei.com/article/20250529-JKSS2W7I5ZM3PIBT7DSIOVXGZ4/


このニュースのまとめ

  • 2025年05月29日までに、覚醒剤密売グループ『インターナショナル・シークレット・サービス（ISS）』関係者で建設会社代表の染谷修光（60・東京都港区）など、男女7人（20～60代）が逮捕監禁と恐喝未遂の疑いで逮捕された。
  • 逮捕容疑は2024年09月03日04時頃、東京都港区南青山2の路上で、知人と歩いていたトルコ国籍の男性（32）を無理やり車に押し込み、港区にある染谷の会社の事務所に連れて行き約7時間にわたって監禁したうえ、「500万ドル払わないと解放しない」などと言って脅し、金銭を脅し取ろうとした疑い。
  • トルコ国籍の男性は、海外での投資話をめぐってアメリカ国籍の男（30代）とトラブルになっていたとみられ、アメリカ国籍の男が染谷らに犯行を依頼したとみられている。男は事件後にタイへ出国したという。
  • ISSは消滅したとみられていたが、元メンバー同士で今も繋がりがあり、関東で様々な違法行為に関わっている疑いがあるという。
  • 警察は、他に犯行現場に居た男2人の逮捕状を取って行方を追うとともに、ISSの元メンバーらが違法行為を請け負う組織として活動していたとみて、組織の実態解明を進めている。


ISSについて

ISSは広島県で結成された犯罪組織で、覚醒剤の密売などを行っていたとされる。会長の坂本明浩を筆頭に、暴力団から破門・絶縁などで処分された元組員などで構成されていたという。

2000年03月、ISS関係者らが兵庫県神戸市にあるテレホンクラブ『リンリンハウス』2店舗に火炎瓶を投げ入れ、店舗を燃やして男性客4人が亡くなり店員4人に重軽傷を負わせる事件が発生した。

この事件は、神戸市でテレホンクラブ『コールズ』を経営していた女が、新規出店したリンリンハウスの店舗が盛況となったことに腹を立て、営業を妨害するため坂本に1000万円で犯行を依頼したものだった。事件後、坂本は経営者の女に逃走資金や成果報酬などを求め、女は約1億円を渡していたという。

ISSはその他、2004年02月に広島県広島市にある広島東警察署の玄関に拳銃を発砲する事件などを起こしている。

坂本は2005年に警察署銃撃事件で逮捕され、2006年にリンリンハウス放火事件で再逮捕された。坂本や依頼人の女や実行犯らに懲役6年～無期懲役の判決が確定している。

2007年頃に解散届が出され、組織は壊滅したとみられていた。


任俠 愚狂に死す ―闇社会から光の社会へ
任俠 愚狂に死す ―闇社会から光の社会へ （著）新垣玄龍


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