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2018年06月28日、兵庫県尼崎市にある任侠山口組の本部『四代目真鍋組』事務所が、暴力団追放兵庫県民センターによって使用禁止を求める仮処分を神戸地裁に申請された。2017年09月に任侠山口組の織田絆誠代表が襲撃され、ボディーガード役の組員が銃撃される事件が発生しており、住民の間で不安が高まっていた。

2018年09月03日、神戸地裁は任侠山口組の本部について、組事務所としての使用を禁止する仮処分を決定した。

2020年04月16日、使用禁止となって以降も絆會(旧・任侠山口組)の本部事務所に組員が出入りしているとして、暴力団追放兵庫県民センターが神戸地裁に間接強制を申し立てた。10月15日に神戸地裁は間接強制を決定し、絆會が本部を使用すると1日に100万円の制裁金が課されることとなった。

2021年03月05日、絆會は神戸地裁の判決に不服を申し立てていたが、大阪高裁は絆會の不服申し立てを棄却した。


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任侠山口組の本拠事務所差し止め請求 神戸地裁に
2018/6/28 14:17

(神戸新聞NEXT) https://kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011395869.shtml

弁護団「勇気ある行動」 任侠山口組の本拠事務所差し止め請求
2018/6/28 21:04

(神戸新聞NEXT) https://kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011397031.shtml

任侠山口組の本部事務所 使用禁止求め仮処分申し立て
2018年6月28日 17時28分

(NHK NEWS WEB) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180628/k10011499121000.html

公益財団法人 「任侠山口組」本部の使用差し止め申し立て
2018年6月28日 19時19分

(毎日新聞) https://mainichi.jp/articles/20180629/k00/00m/040/059000c

【兵庫】任侠山口組の“本拠地”使用差し止めを申し立て
2018/6/28 19:32

(ABC 朝日放送) https://www.asahi.co.jp/webnews/abc_2_008_20180628006.html

任侠山口組の本拠事務所、地裁が使用禁止の仮処分決定
2018/9/4 15:05

(神戸新聞NEXT) https://kobe-np.co.jp/news/sougou/201809/0011607539.shtml

任侠山口組本部を使用禁止 神戸地裁が仮処分決定
2018.9.4 17:57

(産経ニュース) https://www.sankei.com/west/news/180904/wst1809040075-n1.html

任侠山口組本部事務所を使用禁止に 神戸地裁が仮処分
2018年9月4日20時41分

(朝日新聞DIGITAL) https://www.asahi.com/articles/ASL944SFML94PIHB014.html

暴力団「絆会」使用禁止の事務所利用で 地裁に制裁金支払わせる間接強制申し立て
2020/4/16 18:43

(神戸新聞NEXT) https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202004/0013275931.shtml

組事務所の使用で制裁金支払いへ 指定暴力団「絆会」
2020/10/16 19:40

(神戸新聞NEXT) https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202010/0013788041.shtml


(追記)

絆会の不服申し立てを棄却 本部事務所使用禁止の仮処分で
2021/3/5 19:58

(神戸新聞NEXT) https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202103/0014127778.shtml



このニュースのまとめ

  • 2018年06月28日、暴力団追放兵庫県民センターは住民の委託を受けて暴力団対策法に基づく代理訴訟制度を利用し、兵庫県尼崎市戸ノ内町にある任侠山口組の本部に認定されている『四代目真鍋組』事務所の、使用差し止めを求める仮処分を神戸地裁に申し立てた。
  • 任侠山口組は六代目山口組が分裂して結成された神戸山口組が、さらに分裂して2017年04月に結成された組織。2018年03月に指定暴力団に指定されている。2017年09月に任侠山口組の織田絆誠代表が神戸山口組『四代目山健組』系組員らに襲撃され、ボディーガード役の組員が銃撃される事件が起こっていた。
  • 暴追センターの代理人の弁護士は「地域住民は長い間、近くに暴力団事務所があることで不安を感じていたが、特に2017年09月に発砲事件が発生してからは不安は非常に高まっていた。暴力団事務所が7箇所もある尼崎市で住民が声を上げたのは勇気ある行動。他の暴力団事務所の周辺の住民も団結して申し出てほしい。市全域で撤去する流れにつながる」などと述べた。
  • 2018年09月03日、神戸地裁は任侠山口組の本部について、組事務所としての使用を禁止する仮処分を決定した。これにより任侠山口組の本部では、定例会などの会合、組員の立ち入り、連絡員の駐在、紋章や表札の掲示、などが禁止される。
  • 2020年04月16日、暴力団追放兵庫県民センターは、絆會が本部事務所の使用禁止の仮処分命令に従っていないとして、神戸地裁に間接強制を申し立てた。絆會は、本部として使用していた『四代目真鍋組』事務所が2018年09月に使用禁止の仮処分が命令されたが、その後も組員らが四代目真鍋組事務所に出入りしていたという。間接強制が認められれば、事務所を使用すれば1日に100万円の制裁金が科せられる。
  • 2020年10月15日、神戸地裁は絆會(旧称・任侠山口組)が本部である『四代目真鍋組』事務所の使用を禁じた仮処分命令に違反しているとして、今後違反した場合に1日につき100万円の罰金を課す間接強制を決定した。
  • その後、絆會は「事務所でなく住居として使用したい」として、大阪高裁に不服を申し立てた。
  • 2021年03月05日、大阪高裁は絆會(旧称・任侠山口組)の本部について、神戸地裁の決定を支持し、絆會の不服申し立てを棄却した。この建物を組事務所とする前から住民票を置いている組長の出入りは一部容認されているという。



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