正木組

2025年05月22日、福井県敦賀市にある元神戸山口組『正木組』の本部事務所を、敦賀市が買い取る方針を固めた。正木組の正木年男組長は神戸山口組の最高幹部を務めていたが、2020年に引退して正木組は解散。正木組の組事務所だった建物は、ここ数年使われていないという。


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元暴力団正木組の事務所、敦賀市が購入へ 福井県で初、元組長らと合意
2025年5月23日 午後0時00分

(福井新聞) https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2316661

元暴力団関係者所有の土地や建物 敦賀市が購入する方針決定
2025年05月26日 18時05分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20250526/3050020650.html

元暴力団組事務所を市が買い取りへ…購入費用7000万円、補正予算案に盛り込み
2025/05/27 15:30

(読売新聞) https://www.yomiuri.co.jp/national/20250527-OYT1T50048/

自治体が元暴力団事務所を購入 いわくつき物件を〝再生〟させた映画監督が扱い方を指南
2025年5月28日 06:00

(東京スポーツ) https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/346186


このニュースのまとめ

  • 2025年05月22日、福井県敦賀市は福井県敦賀市本町1にある正木組の本部事務所として使われていた土地と建物について、暴力団排除を目的に土地と建物を買い取る方針を固めた。
  • 敦賀市は2025年06月に開かれる敦賀市議会の定例会で、購入費用約7000万円を盛り込んだ補正予算案を提出するという。予算案が成立された後に売買契約を締結し、2025年秋頃に土地と建物を取得する見込み。土地と建物を保有する正木元組長は、買収に応じる姿勢を示しているという。
  • 正木組の正木年男組長は、1989年に五代目山口組の直参に昇格して組長秘書などを務め、2005年に発足した六代目山口組で幹部、若頭補佐、舎弟を歴任。2015年に六代目山口組が分裂して神戸山口組が結成されると、正木元組長は神戸山口組に参画し、最高幹部である神戸山口組総本部長に就任。正木元組長は山口組分裂の首謀者の一人で、神戸山口組の情報戦略や参謀を担っていたとされるが、2019年に総本部長を辞任し、2020年に引退。正木組は解散した。
  • 正木組の元本部事務所は鉄筋コンクリート造り4階建て。2016年02月に六代目山口組『二代目中西組』系組員らが建物に向かって拳銃を発砲する事件が起きていて、事件に関わった組長や組員らに懲役6年半~7年の判決が言い渡されている。
  • 銃撃事件の後、福井県暴力追放センターが正木組の本部事務所などの使用を禁止する仮処分を申請し、2017年10月に福井地裁が仮処分を決定。正木組の本部は使用禁止となっていた。
  • 正木組は解散して福井県の暴力団の認定から外れ、組としての活動実態はなく、元本部にもここ数年は人の出入りが目撃されていないという。
  • 敦賀市が元本部を買い取れば、公金が元暴力団組長に渡ることになるが、市民の安全安心を確保するため、他の暴力団組織や反社会的勢力に所有権が移らないよう、市が買収する必要があると判断したとみられている。買い取り後の活用方針はまだ未定だという。



元神戸山口組『正木組』本部事務所


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