2023年07月21日付で、神戸山口組と絆會の本部事務所が変更になったと、兵庫県公安委員会が発表した。これまで両組織の本部と認定されていた建物は、それぞれ数年前から使用禁止となっており、すでに民間業者に売却されていた。
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神戸山口組の本部事務所 神戸市内から兵庫県稲美町の組関連施設に変更
2023.07.21 16:21
(読売テレビ) https://www.ytv.co.jp/press/kansai/detail.html?id=9c3458fe723d4f698c9d6f33e3d3589d
このニュースのまとめ
- 2023年07月21日付で、兵庫県公安委員会は神戸山口組の本部事務所が、兵庫県神戸市中央区二宮町3から兵庫県稲美町中村へ移転したと発表した。
- 2023年07月21日付で、兵庫県公安委員会は絆會の本部事務所が、兵庫県尼崎市戸ノ内町3から大阪府大阪市中央区島之内1へ移転したと発表した。
- 神戸山口組の本部事務所は結成当初、兵庫県淡路市志筑88にある傘下組織だった侠友会の本部を使用し、2016年02月に兵庫県公安委員会が侠友会の本部を神戸山口組の本部と認定。2017年10月に近隣住民の委託を受けた暴力団追放兵庫県民センターが、侠友会の本部の使用を禁止する仮処分を求めて神戸地裁に提訴し、地裁が仮処分を決定して使用禁止となった。その後、侠友会の本部は2021年12月に兵庫県淡路市が買い取った。
- 侠友会の本部が使用禁止となる前の2017年03月に、兵庫県神戸市中央区二宮町3にある政治団体代表の男性が所有する建物を神戸山口組が取得し、神戸山口組が連絡所として使用。侠友会の本部が使用禁止となった後の2018年12月に、兵庫県公安委員会がこの連絡所を神戸山口組の本部と認定した。
- 神戸山口組の本部と認定された連絡所は、2019年10月に兵庫県警が暴力団対策法に基づいて使用を禁止する仮処分を発令。2020年01月に六代目山口組と神戸山口組が特定抗争指定暴力団に指定され、神戸市を含む複数の市町が警戒区域に設定されたため、連絡所は二重に使用が禁じられた。その後、連絡所は2023年01月に民間業者に売却されている。
- 神戸山口組の本部と認定されていた連絡所は、2020年01月に使用禁止となって以降も、警察庁のウェブサイトなどで主たる事務所として認定され続けていた。今回、新たに神戸山口組の本部と認定された兵庫県稲美町中村にある建物は、神戸山口組の井上邦雄組長が別宅として使用していた建物だとみられる。
- 2023年07月21日付で、兵庫県警は暴力団対策法に基づき、神戸山口組の新本部と認定された建物の使用を禁止する仮処分を発令した。期限は2023年8月4日まで。それまでに県警が組関係者から意見聴取し、3箇月間の使用を制限できる本命令を出すかどうかを判断する。
- 絆會(旧・任侠山口組)の本部事務所は結成当初、兵庫県尼崎市戸ノ内町3にある傘下組織だった四代目真鍋組の本部事務所を使用し、2018年02月に兵庫県公安委員会が四代目真鍋組の本部を絆會の本部と認定。2018年06月に近隣住民の委託を受けた暴力団追放兵庫県民センターが、使用を禁止する仮処分を求めて神戸地裁に提訴し、09月に地裁が仮処分を決定して使用禁止となった。その後、2021年10月に四代目真鍋組の本部は民間業者に売却された。
- 絆會の本部として認定されていた四代目真鍋組の本部事務所は、2018年09月に使用禁止となって以降も、警察庁のウェブサイトなどで主たる事務所として認定され続けていた。今回、新たに絆會の本部と認定された建物は、絆會の織田絆誠会長が率いた組織の組事務所だとみられる。
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