日本最大の暴力団「山口組」が抗争終結を宣言 「神戸山口組」と長年抗争 本当に抗争は終わるのか

2025年04月07日、六代目山口組本部長を務める大同会の森尾卯太男会長らが兵庫県警を訪れ、抗争中の神戸山口組・絆會・池田組の3団体との抗争を終結する誓約書を提出したことが分かった。2015年08月に六代目山口組が分裂して神戸山口組が結成されてから約10年間、六代目山口組と神戸山口組など3団体との間で抗争が続いていた。


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【独自】六代目山口組が神戸山口組と「万博休戦」か…連判状計画の一部始終を「六代目」幹部が語る
2025.04.03

(現在ビジネス) https://gendai.media/articles/-/150383

山口組、抗争終結の意向 組幹部が兵庫県警に伝達 国内最大の暴力団分裂10年
2025/4/7 15:10

(神戸新聞) https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202504/0018843290.shtml

「抗争終結」宣言の山口組 兵庫県警に誓約書を提出 神戸山口組以外に絆会、池田組も対象に
2025/4/7 16:37

(産経新聞) https://www.sankei.com/article/20250407-AOXCRLZW3VKTPCJTVIXXW6HDSA/

山口組が抗争終結の意向 組幹部が兵庫県警に伝達
2025.04.07 17:48



(サンテレビ) https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2025/04/07/86213/

「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
2025年04月07日

(週刊ポスト) https://www.news-postseven.com/archives/20250407_2033906.html

6代目山口組から一方的「抗争終結宣言」も 訪れる平和は本物か偽物か
2025年04月08日

(週刊新潮) https://www.dailyshincho.jp/article/2025/04080552/?all=1

〈山口組分裂抗争・最終局面へ〉「一般の市民にはご迷惑お掛けしました」山口組幹部らが警察に“終結宣言”の前代未聞…「10年戦争」の行方は?
2025.04.08

(集英社) https://shueisha.online/articles/-/253604

山口組が異例の会合、直系組長を緊急招集 「抗争終結」方針伝えたか 当局は警戒緩めず
2025/4/8 19:27

(産経新聞) https://www.sankei.com/article/20250408-SFGIHGOUMJP65HIE526PL27GEI/

山口組分裂問題がついに終結か―六代目山口組を動かした「連判状」の真相
2025/04/08 17:0

(サイゾー) https://cyzo.jp/society/post_382146/

日本最大暴力団「山口組」が抗争終結を宣言 「神戸山口組」と長年抗争も 厳しい活動制限に構成員も減少
2025年04月10日 19:34



(関西テレビ) https://www.ktv.jp/news/articles/?id=18693

山口組直系組長ら異例の集結…幹部「神戸は構うな 前進あるのみ!」10年前から続く抗争に突然の“終結宣言”
2025年4月12日 土曜 午前6:00 東海テレビ



(フジテレビ) https://www.fnn.jp/articles/-/856652

〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
2025.04.12 11:10

(週刊ポスト) https://www.news-postseven.com/archives/20250412_2034922.html

山口組「七代目組長」候補は“全身ヴィトン”ダンディ若頭補佐!ついに抗争終結へ、動き出した代替わりの動き
2025.04.12 20:14

(FLASH) https://smart-flash.jp/sociopolitics/339388/1/1/

六代目山口組・高山清司若頭がついに動いた――「抗争終結」&「七代目誕生」なるかヤクザ界の大物たちが集結し、10年近く続いた泥沼の分裂に急展開
2025年04月14日

(FRIDAY) https://friday.kodansha.co.jp/article/420797

「神戸、池田、絆には構うな」 6代目山口組が「一方的な抗争終結」を宣言するまでのドキュメント
2025年04月15日

(週刊新潮) https://www.dailyshincho.jp/article/2025/04150551/?all=1

六代目山口組「抗争終結宣言」の陰で…次期若頭人事をめぐる「怪文書」の驚くべき中身
2025年4月15日 17:58

(アサヒ芸能) https://www.asagei.com/excerpt/338129

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2025.04.16

(現代ビジネス) https://gendai.media/articles/-/151144

「抗争終結宣言」は代替わりへの準備なのか…!分裂抗争開始から10年、六代目山口組が突如動き出したワケ
2025.04.17

(週刊現代) https://gendai.media/articles/-/150869

神戸山口組と「抗争終結宣言」を出した六代目山口組にくすぶる新たな火種「司組長と高山若頭の意見が割れて…」
2025年04月17日

(週刊文春) https://bunshun.jp/articles/-/78413

「山口組分裂抗争」に終結宣言。それなのに不透明感漂う"ポスト・ウォー"の行方
2025年04月18日

(週刊プレイボーイ) https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2025/04/18/126727/

六代目山口組・髙山清司若頭が全直参組長を緊急招集 抗争終結宣言直後に開いた「臨時集会の中身」
2025年04月18日

(FRIDAY) https://friday.kodansha.co.jp/article/421855

「通常ならトップの司忍組長の名前が…」6代目山口組の“抗争終結宣言”に暴力団古参幹部が感じた「違和感の正体」とは
2025年04月20日

(週刊文春) https://bunshun.jp/articles/-/78411

《10年抗争がなぜ突然?》六代目山口組が神戸山口組との抗争終結を宣言 前兆として駆け巡った噂と直後に投稿された怪文書
2025.04.27 16:00

(週刊ポスト) https://www.news-postseven.com/archives/20250427_2037520.html


このニュースのまとめ

  • 2025年04月07日午後、六代目山口組本部長を務める大同会の森尾卯太男会長、若頭補佐を務める二代目竹中組の安東美樹組長、若頭補佐を務める四代目倉本組の津田力組長の執行部3人が、兵庫県神戸市中央区にある兵庫県警本部を訪れ、神戸山口組との抗争を終結する意思を伝えた。
  • 森尾会長らは約10年前から分裂対立抗争が続いている神戸山口組の他、神戸山口組からさらに分裂して結成された絆會と池田組を含めた3団体も含め、『全国の任侠団体の申し出により山口組は抗争を終結する事にした。今後一切揉める事はしません。一般の市民にはご迷惑お掛けしました』という主旨の内容の誓約書を県警に提出したという。
  • 警察は、六代目山口組と抗争中の神戸山口組など3団体の反応は不明なことから、六代目山口組による一方的な抗争終結宣言だとみて、特定抗争指定暴力団の指定などによる事務所の使用制限などから逃れる目的の可能性もあり、実際に抗争が終わるのかどうか慎重に推移を注視するという。
  • 2025年04月08日、六代目山口組は愛知県豊橋市仁連木町にある傘下組織『十一代目平井一家』の本部事務所で会合を開き、高山清司若頭や直系組長のほとんどが出席した。抗争終結の方針を傘下組織に伝えたとみられている。


分裂抗争の簡単な経緯

2015年08月末、国内最大の暴力団である六代目山口組から13の直系組織が離脱し、離脱した勢力で神戸山口組が結成された。

六代目山口組では、司忍六代目組長と高山清司若頭が同じ名古屋の弘道会の出身で、これまで本流だった神戸の山健組系組織が冷遇され、弘道会に近い組織が優遇されるようになったと言われており、山口組内部で不満が高まっていたとされる。

弘道会中心の組織運営において、意に沿わない直参への理不尽な処分、会費など上納金の高騰、直参に日用品やミネラルウォーターの購入を強要、名古屋に山口組の本家を移す計画などがあったとされ、これらの不満から複数の直系組織が離脱するに至ったとみられている。

四代目山健組の井上邦雄組長が神戸山口組の組長に就き、4人の大御所と言われる組長らを要職に就け、四代目山健組の織田絆誠副組長を直参に上げるなどして組織を固め、神戸山口組は船出した。六代目山口組は、離脱した直系組長らを絶縁・破門の処分にした。

その後、六代目山口組と神戸山口組との間で分裂対立抗争が勃発。組員同士の小競り合いや暴行事件、組事務所への車両特攻や発砲などが相次ぐようになり、2016年04月に神戸山口組は指定暴力団に指定された。


任侠山口組の結成

2017年04月、神戸山口組から織田会長を中心に複数の組織が離脱し、離脱組で任侠山口組(任侠団体山口組⇒任侠山口組⇒絆會と改称)が結成された。織田会長は組織運営をめぐって井上組長と衝突し、神戸山口組に見切りをつけたとみられている。

任侠山口組は結成直後の2017年04月と08月、マスコミを集めて記者会見を行い、神戸山口組の組織運営の実態や内部事情などについて話し、金銭の吸い上げが酷い、山健組ひいきが酷い、進言諌言を聞き入れないなどとして、神戸山口組は六代目山口組よりも悪政だったことを明かした。

任侠山口組は2018年03月に指定暴力団に指定され、2020年01月に絆會へ改称。2024年06月には絆會と六代目山口組が特定抗争指定暴力団に指定されている。


神戸山口組の衰退

神戸山口組は、六代目山口組の高山清司若頭を中心とする弘道会支配への不満を背景に、結成当初は他団体からの味方も多く、六代目山口組から組員の移籍もあって勢いがあったものの、六代目山口組との抗争でやられっぱなしの場面が続き、徐々に勢いが陰って行った。

神戸山口組からさらに分裂した任侠山口組に組織の内情を暴露され、井上組長の求心力は低下。2019年末頃から直系組長の引退が続き、複数の直系組長や傘下組織の脱退や引退、六代目山口組系組織への移籍などが相次ぎ、組員数は激減した。

2019年頃から抗争が激化し、神戸山口組の複数の傘下幹部や、本家幹部までもが銃撃されて亡くなった。抗争が激化したことから、2020年01月に神戸山口組と六代目山口組は特定抗争指定暴力団に指定された。複数の市町が警戒区域に設定され、その区域内にある両山口組の組事務所は使用禁止となった。


池田組などの離脱

2020年07月には、井上組長から引き継いで五代目山健組を継承していた中田浩司組長が離脱。その後に六代目山口組へ復帰した。池田組の池田孝志組長も神戸山口組から離脱し、池田組は独立組織となった。

池田組は2021年11月に指定暴力団に指定され、2022年12月に池田組と六代目山口組は特定抗争指定暴力団に指定された。池田組長以外の4人の大御所と呼ばれる神戸山口組の最高幹部も、2022年09月までに全員が離脱・引退などで神戸山口組から去っている。


約10年も分裂対立抗争が続く

六代目山口組は神戸山口組だけでなく、神戸山口組から離脱した絆會と池田組とも抗争を繰り返した。

神戸山口組は組員数が激減し、抗争をやり返すことも出来ず、打開策も見当たらないものの、井上組長は頑なに引退しない意思を持っているとされ、他団体のトップらによる解散・引退工作や内部からの進言にも応じず、現役を貫いている。


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