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2022年03月30日、暴力団に関する多くの書籍を執筆した、作家の宮崎学さんが亡くなった。76歳だった。宮崎さんは会津小鉄会『寺村組』初代組長を父に持ち、週刊誌記者や家業の解体業を経て、1996年に作家デビュー。アウトローからの視点で裏社会、タブー、権力批判などに挑む、反骨の作家だった。


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作家の宮崎学さん死去、76歳 「キツネ目の男」と疑われたことも
2022年4月3日 21時35分

(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASQ437314Q43UTIL01J.html

作家・宮崎学さん死去――最期まで“裏社会”を追い続け執筆に意欲的だった…
2022.04.07

(週刊実話) https://weekly-jitsuwa.jp/archives/56087



宮崎学さんの経歴

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テレビ番組のナビゲーターを務める宮崎学さん

宮崎学さんは1945年10月生まれ、京都府京都市伏見区の出身。父は会津小鉄会『寺村組』初代組長。学生時代は左翼思想に触れ、学生運動に没頭した。

1970年にフリーの記者となり、週刊誌『週刊現代』で記事を執筆する一方、1975年には父が親方を務めていた解体業を継承。1980年にゼネコンへの企業恐喝の容疑で指名手配され、逮捕された。解体業は倒産し、多額の借金を抱えることとなった。

1984年、連続企業恐喝事件であるグリコ・森永事件が発生し、犯人の『キツネ目の男』と容姿が似ていたことから、最重要人参考人として事情聴取を受けた。その後、アリバイがあったため逮捕されず、事件は迷宮入りしている。

1996年、自身の半生を記した書籍『突破者』を発売し、ヒット作となる。その後はコンスタントに暴力団、被差別部落、政治、事件、社会問題などに関する多数の書籍を発売。アウトローからの視点で裏社会、タブー、権力批判に挑んだ。反権力指向が強く、社会運動にも積極的に取り組み、2001年には参院議員選挙に出馬したが落選している。

2007~2008年頃、TBSの『R30』という番組のマンスリー企画で、宮崎さんが『アウトロー列伝』や『フィクサー列伝』などのナビゲーターを担当。愚連隊の万年東一や加納貢、暴力団組長の波谷守之や高山登久太郎、フィクサーの小佐野賢治などを紹介した。

2018年12月、五代目山口組若頭補佐だった中野会の中野太郎元会長の書籍『悲憤』が発売された。宮崎さんはこの本の監修を務め、病床で余生を過ごしていた中野元会長から聞き取りを行った。

2022年03月30日、宮崎さんは群馬県の高齢者施設で亡くなった。享年76歳。死因は老衰だとされる。



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