売り上げが暴力団の資金源に?組員であること隠して浜松まつりに露店出店か…組長夫婦ら3人逮捕

2024年01月16日、暴力団であることを隠して浜松まつりに露店を不正に出店したとして、六代目山口組『二代目國領屋一家』系組長や露天商組合理事など、計3人が詐欺の疑いで逮捕された。組長が実質的に経営する露店なのを隠し、露天商組合を介して実行委員会に虚偽の申請を行っていたという。

静岡県では県東部の複数の祭りで同様の事件があり、六代目山口組『藤友会』組員や露天商組合理事長などが逮捕されていた。

2024年02月06日、遠州はまきた飛竜まつりでも同様の手口で露店を不正に出店したとして、逮捕されていた六代目山口組『二代目國領屋一家』系組長ら3人が再逮捕された。

2024年03月13日、小国神社初詣でも同様の手口で露店を不正に出店したとして、逮捕されていた六代目山口組『二代目國領屋一家』系組長ら3人が書類送検され、浜松まつりの事件で新たに露天商組合の理事長が逮捕された。

その後、逮捕されていた4人のうち、六代目山口組『二代目國領屋一家』系組長と露天商組合の理事長が不起訴となり、組長の妻と露天商組合の理事が起訴された。

2024年05月14日、組長の妻と露天商組合の理事にそれぞれ懲役1年・執行猶予3年の判決が言い渡された。


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売り上げが暴力団の資金源に?組員であること隠して浜松まつりに露店出店か…組長夫婦ら3人逮捕
2024年01月16日(火)

(テレビ静岡) https://www.sut-tv.com/news/indiv/25179/

暴力団組員であることを隠し「浜松まつり」の露店出店権詐取か…暴力団組長ら男女3人を逮捕(静岡県)
2024.01.16

(静岡第一テレビ) https://www.tv-sdt.co.jp/news/news112b866cbll9fo8sdsp

浜松まつりで不正出店疑い 暴力団組長と露天商ら3人逮捕 理事「隠れみの」に申請か
2024年01月16日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/sp/news/article/shizuoka/1394102.html

組長 巧妙に関与隠蔽か 浜松まつりに不正出店疑い 東部事件受け危機感?
2024年01月18日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1395375.html

暴力団の資金源か…浜松まつり露店を出す権利めぐる詐欺事件 組事務所を家宅捜索 静岡・浜松市
2024年01月17日(水)

(テレビ静岡) https://www.sut-tv.com/news/indiv/25208/

飛竜まつりでも不正出店 暴力団組長ら3人再逮捕 浜松東署など
2024年02月06日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1408100.html

浜松まつり不正出店 露天商組合理事長も逮捕 組織内、理事に続き2人目摘発
2024年03月13日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1430794.html

露店不正出店事件 元理事長を不起訴 地検浜松支部
2024年04月0日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1448319.html

露店めぐり詐欺の疑いで逮捕 山口組系暴力団組長を不起訴
2024年04月11日 19時03分

(NHK) https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240411/3030023560.html

浜松まつり不正出店 2被告に懲役1年を求刑 地裁浜松支部公判
2024年04月17日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1452816.html

露店不正出店 有罪 浜松まつりなど 2被告に判決 地裁浜松支部
2024年05月15日

(静岡新聞) https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1470535.html


このニュースのまとめ

  • 2024年01月16日、六代目山口組『二代目國領屋一家』幹部で四代目宮野組組長とみられる和田強(72・浜松市浜名区)、組長の妻(69・浜松市浜名区)、静岡県西部街商協同組合の理事で露天商の男(53・浜松市浜名区)の計3人が、詐欺の疑いで逮捕された。
  • 逮捕容疑は2023年05月03~05日に静岡県浜松市で開催された『浜松まつり』で、組長が実質的に経営する露店なのに関わらず、それを隠して主催者である浜松まつり組織委員会に虚偽の出店申込書、誓約書、本人確認書を提出し、不正に露店の出店権利を騙し取った疑い。
  • 浜松まつりでは、暴力団員や反社会的勢力には露店の出店を許可しないという規定が定められていた。出店の許可申請書類などは、静岡県西部街商協同組合を介して理事の男が代表者として浜松まつり組織委員会に提出されていた。
  • 組長が経営する露店は、凧揚げ会場と御殿屋台会場の2箇所に、卵せんべい、串焼き、チュロスなど計30店が出店されていて、その多くが好立地な場所に構えていた。露店で得た売上金は、会計を担当する組長の妻に渡していたとみられている。
  • 静岡県西部街商協同組合は1994年に設立され、元暴力団組員などを組織内に送り込むなどして、長年にわたって祭りでの露店の出店権を不正に得ていた可能性があるとみられていて、浜松まつり以外の祭りでも同様の行為が重ねられていたとみられる。
  • 警察は、露店の売り上げが二代目國領屋一家の資金源になっていた可能性があるとみて、金の流れなどの実態解明を進めている。
  • 2024年01月17日、静岡県警はこの事件の関係先として、静岡県浜松市中央区にある二代目國領屋一家の本部事務所を家宅捜索した。
  • 2024年02月06日、逮捕されていた六代目山口組『二代目國領屋一家』幹部で四代目宮野組組長とみられる和田強、組長の妻、静岡県西部街商協同組合の理事で露天商の男の計3人が、詐欺の疑いで再逮捕された。
  • 再逮捕容疑は2023年05月27~28日に静岡県浜松市で開催された『遠州はまきた飛竜まつり』で、組長が実質的に経営する露店なのに関わらず、それを隠して主催者である飛竜まつり実行委員会に虚偽の出店申込書、誓約書、本人確認書を提出し、不正に露店の出店権利を騙し取った疑い。
  • 浜松まつりの際と同じ手口で、出店の権利を不正に得ていて、組長が経営する露店は計10店が出店され、2日間で約270万円の売り上げがあったという。浜松まつりの時とほぼ同じ顔ぶれのアルバイトや従業員ら10人以上が、露天商の男とともに露店に立ち、組長の和田が現場に姿を見せることはなかったという。
  • 2024年03月13日、新たに静岡県西部街商協同組合の理事長で露天商の男(79・浜松市中央区)が、詐欺幇助の疑いで逮捕された。
  • 逮捕容疑は2023年05月03~05日に静岡県浜松市で開催された『浜松まつり』で、和田らが実質的に経営する露店の許可申請だと知りながら、申請書類を受け取って浜松まつり組織委員会に提出し、出店権を騙し取ることを手助けした疑い。
  • 理事長は1994年に静岡県西部街商協同組合が発足した当初から理事長を務めていて、和田らとも面識があり、長年にわたって暴力団との関りを保って来たとみられている。
  • 2024年03月13日、逮捕されていた六代目山口組『二代目國領屋一家』幹部で四代目宮野組組長とみられる和田強、組長の妻、静岡県西部街商協同組合の理事で露天商の男の計3人が、詐欺の疑いで書類送検された。
  • 書類送検容疑は2023年12月31日~2024年01月14日に静岡県周智郡森町一宮で開催された小国神社初詣で、組長が実質的に経営する露店なのに関わらず、それを隠して主催者である小国神社に虚偽の申請書類を提出し、不正に露店の出店権利を騙し取った疑い。
  • 2024年04月09日、静岡地検浜松支部は逮捕されていた、静岡県西部街商協同組合の理事長で露天商の男を、不起訴処分とした。
  • 2024年04月11日までに、静岡地検浜松支部は逮捕されていた、六代目山口組『二代目國領屋一家』幹部で四代目宮野組組長とみられる和田強を不起訴処分とし、組長の妻と静岡県西部街商協同組合の理事で露天商の男の計2人を起訴した。
  • 2024年04月16日、逮捕され詐欺の罪などで起訴されていた、組長の妻、静岡県西部街商協同組合の理事で露天商の男の計2人の初公判が静岡地裁浜松支部で開かれた。
  • 起訴状などによると、浜松まつりと遠州はまきた飛竜まつりに、組長の和田強が実質的に経営している露店であることを隠して主催者に不正な申請をし、計28件の出店権を得て利益をだまし取ったというもの。2人は公判で起訴内容を認めた。
  • 検察側は、出店していた露店は組長の和田強が実質的に経営しており、組長の妻が売上金の管理を、露天商の男が露店の運営や申請書類の作成役を担った。約10年ほど前から暴力団関係者が出店できないことを知りながら営業を繰り返し、女は少なくとも計400万円の利益、露天商の男は1日に多くて1万5000円の報酬を受け取っていたなどと主張。2人に懲役1年を求刑した。
  • 弁護側は、組長の妻は組長の従属的な立場であること、露天商の男は理事を務めていた静岡県西部街商協同組合を脱退しており再犯の恐れがないことなどを主張し、それぞれ執行猶予付き判決を求めた。
  • 2024年05月14日、組長の妻、静岡県西部街商協同組合の理事で露天商の男の計2人の判決公判が静岡地裁浜松支部で開かれ、裁判長は2人にそれぞれ懲役1年・執行猶予3年の判決を言い渡した。
  • 裁判長は、「職業的かつ常習的に同種行為を行う中で犯行であり、それぞれ重要な役割を果たしていた。主催者に対する社会的な信頼が低下する恐れもあった」などと指摘。一方、2人に前科がなく反省の弁を述べており、組長の妻は今後露店の仕事と関わらないと述べたことや、露天商の男は出店申請を仲介する組合を脱退したことなどから、執行猶予を付けた判決となった。


テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習 (角川新書)


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