
2022年10月20日までに、差し押さえを逃れる目的で土地と建物を親族に譲ったとして、住吉会の関功前代表が強制執行妨害の疑いで書類送検された。
住吉会系組員が関わった特殊詐欺事件の被害にあった高齢女性が、代表者責任があるとして損害賠償を求める訴訟を起こし、高裁で関前代表らに賠償命令が下り、資産の差し押さえも出来る状態であったことから、これを回避するために不動産を親族に譲渡したとみられている。
関功前代表は2022年03月に亡くなっている。
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差し押さえ免れるため自宅を親族に無償で譲ったか 住吉会の前代表を書類送検
2022年10月20日 11:51
(日本テレビ) https://news.ntv.co.jp/category/society/425826a95c7f4599971f781ecc37d444
死亡した住吉会前代表を書類送検 差し押さえ回避目的で資産隠しか
2022年10月20日 11時40分
(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASQBN3548QBMUTIL02N.html
住吉会、6億5千万円で和解も 暴力団トップの責任問う「組長訴訟」
2022年10月20日 12時30分
(朝日新聞) https://www.asahi.com/articles/ASQBN3FKJQBMUTIL02B.html
このニュースのまとめ
- 2022年10月20日までに、住吉会の関功前代表(享年76)が、強制執行妨害の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検された。
- 書類送検容疑は2021年07月、差し押さえを逃れる目的で、千葉県柏市にある2000㎡以上の自宅の土地を建物を、無償で親族に譲った疑い。
- 住吉会系組員が関わった特殊詐欺事件で1000万円を騙し取られた高齢女性(70代)が、代表らに責任があるとして、当時の住吉会の西口茂男総裁、福田晴瞭前会長、関功会長ら計5人を相手に、1950万円の損害賠償などを求める民事裁判を起こしていた。
- 2019年05月に東京地裁は代表者責任を認めず、実行犯の組員のみに1100万円の賠償を命令。2021年01月に東京高裁は関前代表ら3人にも代表者責任があるとして、計1210万円の賠償を命じていた。
- 関前代表らは判決を不服として最高裁に上告していたが、東京高裁の判決は判決確定前でも資産を差し押さえることが可能な『仮執行宣言』も含まれており、原告の高齢女性側が強制執行を申し立てると、資産の差し押さえが可能だった。
- そのため、関前代表は資産の差し押さえから免れる目的で、東京高裁の判決から約半年後、親族に無償で不動産を贈与したとみられている。関前代表は2022年03月に千葉県いすみ市内の別荘で倒れ、亡くなっている。
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